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6月9日(火)大岐でかすみ草あぜ道講習会

■2020年6月9日(火)

 昨日の朝もそうだったが、今日の未明からも相当に冷え込んでいる(雲がないため放射冷却)。昨日の夕方も、落陽すると、1枚、上着を羽織らないと寒くなった。
 露地作物(パイプハウス内でもビニル被覆していない)は、朝露をたくさん受ける。囲っている(被覆)人は、水やりがたいへんだろう、、、、と先日夜に訪問した際に下中津川柳原の本名正さんは、独り言を言っていたのを思い出した。早朝は草も、畝間にある植物類(通常、雑草と呼ぶが)も朝露で濡れているので、早朝から朝食までの野外(露地)での作業には長靴が必須。
 この朝露のある時期に、草刈りをする。切れる。

■考えながら定植作業をしているが、品目により、箱蒔きして苗発芽を容易にしてから本畑に定植が良いものが、わかってきた。畑にじかまき(直播 ちょくは)することが最良のものも、わかってきた。
 たとえばダウカス・キャロータ。2019年のオランダ発のフローラルダイアリーで、365日閲覧していて、1度だけ紹介されていたアメリカ国内の栽培技法は、人気品目のリストのなかに栽培記事があって、読み込まないと気づかない。
 それによると播種し仮植し、定植すると本数は切れるが株が途中で廃絶する。一方、畑に直接蒔いたものは、かなりの長期間採花ができる、、、
 2019年、実際にそのことを露地栽培で体験した。9月のある日に、移植した圃場は一斉に枯れた。
 一方、直播した場所は、晩秋の11月まで株が維持される(2017年、2018年にも大霜が2度あり露地で凍結しても11月下旬まで出荷できた)。
 今年は直播の露地雨よけハウス(開花期屋根ビニル被覆)と、仮植で定植のもの、作型開発で時期をずらしたもの、2019年にはじめて自家採取した種子を用い苗をしたてたもの(2020年は、このジダネのピンクと白の花は、村内で4名の方に試作をお願いしている。下中津川2名、大岐2名)。セリ科植物は小面積・露地で、長期間採花が可能で、「秋冷の花」の中心に位置する。2020年はセリ科11品目で多様な試験を行っている。




 



(写真)5月下旬に1本残し切り戻し10日経過したかすみ草越冬株(6/8)今後、生育を見ながら、新たな仕立て技法の開発をする。


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■ヨウコさんがこの数日の動きをまとめている。→ トウゴボウの摘蕾と、野の花の山どり出荷


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■6月9日(火)午前9~10時、当地区・大岐で、かすみ草のあぜ道講習会が開催される。福島県の金山普及所の花担当の福田さんが、かすみ草圃場を巡回しながら管理の要点を指導される。小雪で昆虫の越冬が多く、微細昆虫の被害が多いようだ。8日は野尻川筋の下流集落から4カ所で実施。今日9日は3カ所。明日は柳津町。

 昨夜、三島町川井の角田亀好さんから電話があり、大岐のあぜ道講習会に、三島町で研修中の人たちを連れて参加する、とのことだった。定時で終了したら、草花栽培圃場を見せてほしい、とのことだった。

 また昨日連絡があったが、9日午後2時、飯舘村から5名の方(花生産者含む)が、草花栽培圃場を視察したいとのこと。10日にファーマーズカフェ大芦家に行くのだが、9日は火曜定休。10日は私は通院検査日(眼科の視野検査)で不在で11日は眼科散瞳検査。12日は母の整形外科通院の送迎。


■ → 7月14日、JFMAオンライン講座(有料)。

オンライン講座

タイトル:「花束の文化史」
~ヨーロピアンフラワーの原点たる花束のあゆみを振り返る
日    時: 2020年7月14日(火) 14:00-15:30
講    師: 川崎 景介氏



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■大田花きの磯村信夫さんのコラム 月曜更新 →  世界同時不況下での、新しい卸売市場の姿を考える より以下転載。

 先週から今週の、改正卸売市場法が施行する前の段階で、国や都等の卸売市場の責任者の方と話し合いを重ねている。今後の卸売市場のビジネスモデルについて、どうすれば産地や買い手との公正な取引契約が出来るか、また、取引の公正な手法は何か、開設者から公認会計士業レベルのチェックをしてもらえるか等、新しい市場法の下でどう出来るかを話し合っている。
 
 開設者の都としても、また、国にしても、税収の観点ではかなり厳しい見通しを取らざるを得ないだろう。リーマンショック後の2010年では、日本国内の法人の内70%強が赤字法人で、税金を払っていない。それがようやく最近、赤字法人が60%に近づくまで減少していたが、今度のコロナ禍により、赤字法人は確実に増える。卸売市場とサプライチェーンを構成している各社も同様だ。花の分野では、冠婚葬祭やイベント等の需要が減少し、これがしばらく続くだろう。


 先週6月1日の記事では、ニューノーマル(新常態)について、以下のように触れている。
 

 特に、冠婚葬祭の需要減は深刻だ。友人を呼んでの結婚式は早くて晩秋、基本的には、来年以降に延期されている方が多い。葬儀についても、1日葬のところも多く、規模も当面小さなものになり、特に県を跨ぐ葬儀には「来ていただくのは申し訳ない」と、お知らせをしないこともある。その結果、祭壇の花装飾も小さくなっているし、葬儀が小さいことを想定し、親しい人は枕花として小さなアレンジメントをご自宅に届けて、お悔やみとしている。現時点で売上は前年比4割減だと、葬儀祭壇を手掛ける生花店や葬儀社は言う。葬儀の大きさは、今後とも元の規模には戻らない。2020年、本年の規模と比べると、これからは2割は小さくなると予想している。
 
 切り花は、今まで高級品の業務需要が卸価格をけん引し、家庭需要用は国産の中級・下位階級品と輸入品が中心だった。それが、今回のコロナ禍で行き所を失った業務用の高級品が、家庭需要に回らざるを得なかった。そして、今まで家庭需要のものであった国産品が押し出されて行き所を失ってしまい、廃棄する産地も少なくなく、全体の物価が下がってしまった。
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■ケニアの動き、他国の航空貨物利用で、反発も。→ ケニア、KQが限られたスペースで苦戦する中、他の航空会社に貨物取引を提供

  
■プリザーブドフラワーの世界会社、バレンシア、ボゴタ、キト、仙台(日本)に保管倉庫を持っている。 → 原記事・フローラルダイアリー


 
■ → アラスカの夏秋出しの芍薬(ピオニー、しゃくやく)





■マツヤマさんが6月8日のFBでつぶやいていた。

もう一度、貸し植木、貸し鉢について考え直す時代になってきた。
コチョウランはもう要らないでしょう。返却できればしたい、というひとがいっぱいいる。冬場に管理できない鉢物たくさんある。
華やかでいいなあ、と思うけれど花が終わったら地味で育てるのがつらいという鉢物たくさんある。 → 英国で最も人気のある観葉植物





  

岩下(上)草花・露地圃場