プロフィール

6月4日 ムシトリナデシコSilene armeria咲く只見川左岸(柳津町)スゲ干し、きゅうり

■2020年6月4日 午後、柳津町の集落を歩く(補、季節を見る)。赤いムシトリナデシコが多く咲く。



ムシトリナデシコSilene armeriaは軒下に咲く

→ 江戸時代に日本に伝わった植物


園芸品種には、「さくらこまち」がある。



青い花はニゲラNigella(くろたねそう)
白い花はマーガレット
赤いムシトリナデシコ






スゲを干す(野老沢)

乾燥させて、少しヨリを掛けて使用する。
おもに、笹団子を縛るひもにする。
いろいろ話をうかがった。

大正6年生まれの父親が亡くなるまでミノを作っていた。
そのミノを着用していただいた。
野の草ひろろ(標準和名:ミヤマカンスゲ)を編むタテ繊維は
もわだ(標準和名:シナノキ、あるいはオオバボダイジュ)の樹皮の繊維である。

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ひご(くさび)



赤文字の外縁を黒で縁取る


野生のシシウドの群落
白い花





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ムシトリナデシコの赤



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小巻




2020年6月4日(木)晴れ、午後3時。
初物(はつもの)のキュウリをあげもうす(供える)。
小巻のきゅうりの神様(てんのうさま)。

対岸が柳津虚空蔵尊門前街で
木造3階建ての旅館が並んでいる。
そこへの野菜の供給を担っていたと考えている。







偶然に






かつての生業(商品生産)の残像を基層文化の視点から読み解く。

紙漉きは様々に記録され出版されているが、
有用植物としての栽培場所と植物そのものの、
こうず(こうぞ、楮)の影が見えない。

偶然に道ばたで今日お会いした人は
トロロアオイを栽培していた(紙漉きのねりに使用)。


ねり(糊、粘着剤)の材料で近世文書で確認できるのは、
ノリウツギ(樹木)である。以下の書面に
「楡(ニレ)木」と記載している。

『福島県史 第10巻下 資料編5下 近世資料4』(1968年)1031頁。152「延宝7年9月御蔵入地紙漉用木定法」。

→ ノリウツギ(糊空木、学名:Hydrangea paniculata )

wikiの写真は会津地方で撮影されたニレ

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野老沢(ところさわ)は紙。
社寺が多く使う素材。

また長く調査中であるが(2015年から)、
くずこ(葛粉)も製造し、
門前町で土産(薬)として
売られているようである。