プロフィール

田代安定 昭和9年『伝記創刊号』と園芸探偵

■2020年5月28日
 
 27日、松山誠さんから新資料が届いた。

 からむし(苧)の栽培や文化を考える際に、かかせない基本文献は、大正年間に台湾で出版された『苧』は加藤清之助(山形鶴岡付近の生まれと推定、鶴岡中学卒業している)の論述による。この清之助が田代安定に台湾で世話になっている。
 清之助を知る人は少なく、論述も無いため、田代安定側の資料から清之助を調べてきた。




■2017年3月10日刊の名越護『南島植物学、民俗学の泰斗 田代安定』(鹿児島・南方新社)が出て、いくらか田代安定について社会での理解が深まっている。
  →鹿児島 南方新社

 この本の引用文献に、松崎直枝「隠れたる植物学者 田代安定翁を語る」(『伝記 創刊号』1934年)が記載されている。
 今回、松山さんから送られたものは、この雑誌資料(原文)である。東京市の南光社が発行した。

 近代(明治時代から第2次敗戦まで)の園芸史を調べている松山さんは、人物が大きな役割を果たしていると考えており、その人的ネットワーク[捜査]に人生と経営資源を投下している。
 幕張メッセのIFEXで『園芸探偵』を誠文堂新光社が配布していたが、その後のことは、現在はウェブ(インターネット)で読める。

 現在67号 → 松山さんの園芸探偵(農耕と園芸ウェブ版)

    → 2019年2月14日のバレンタインから創刊





 園芸探偵:松山さんから私へのメモには次のような記述がある。

田代がどんな人物だったかよくわかる伝記です。
ぼくのなかで田代がどんどん大きくなってきました。
多くの人に影響を与えた傑物だったのでしょうね。
松崎は小石川植物園の有名な技師、植物学者です。
春山行夫によると、いつでもくたびれた乗馬ズボン(造園屋のズボンですね)を履いた飾らない人物だったそうです。田代の弟子らしい感じです。マツヤマ













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からむし、、、、『苧麻』(大正11年、南洋協会台湾支部) 加藤清之助

私の記録

一九二二(大正十一年)に『苧麻』発刊→ 2018年、台湾の加藤清之助(田代安定)



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2016~2018年と発刊された
『園芸探偵』(誠文堂新光社)。