5月17日に南郷の月田農園のメダカ放流式に行って、久しぶりにミツバオウレンの種実を見た。そのことを18日朝にファクス配信した「かすみ草ニュース」に記載したところ、18日の午前に三島町川井の花集荷所の冬囲い外し・掃除・出荷準備の会合で、ある生産者から「オウレン」について話を求められた。
ミツバオウレン、、、、セリバオウレン、、、、、いくつか品種がある。
フクカエン種苗の松永亮さんに聞いても、ウェブ上ではセリバオウレンの情報が多い、、、という。
『会津学4号』(2008年、奥会津書房刊)に「私の月田農園物語」を執筆しているのだが、それをみると「セリバオウレン」と書かれている。
5月17日の会合では参集したフィールドワーカー(野外調査者)らは、杉の根元に咲く種実を見て、ミツバオウレンだ、という。
→2019年6月14日に行った草花栽培研究会現地踏査で、月田さんから渡された出荷品目リストを見直してみるとミツバオウレンと書かれていた。
2008年の取材時はセリバオウレンと回答しており、その後、変化(認識)があったことが予測される。今後、調査をする。
★6月8日夜、月田禮次郎さんと電話で話した際に、この件を聞くと「セリバオウレン」が正しいとのこと。 ---
2008年の取材ノートを読み返してみるが、セリバオウレンとしか書かれていない。
■2008年4月からの月田禮次郎さんを取材したノートを読み返してみると、いろんな話を聞いており、次の話が印象的であった。4月16日、5月7日、5月18日に農園を訪問している。ヤマビコ(標準和名ウスタビガの繭)の社会的な意味を質問し、、、ヤマトンボ(標準和名オニヤンマ)の話となって、野の水ばたで、むえた(羽化)ばかりのヤマトンボを
胸にくっつけて家に運んで、障子(しょうじ)に付けたのだ、という。なぜそうしたことをしたのか、心意を聞くと「彼ら(ヤマトンボ)の生きている間に、一時(いっとき)のかかわりをもちたい」ということだったと思う、、、という。
障子、戸、柱、、、、家屋の構造の話になったあと、
生きている物は、生物は昆虫だけではない議論になり、
植物、樹木の問題になって、
「たちき(立木、生きている木)に、くぎ(釘、金属)を打たない」
という過去の慣例、、、今でもそうしているが、、、、そうした深層心意・慣習(基層文化)があり、
「家の中の、木の柱や、板に、くぎ(釘)は、打たない」
それは「生きているから」だという。
この心意は、私もよくわかる。
月田さんはかつての古老らの語り等を援用して、
「自分の手に、はり(針)を打たれるようで、生きた木や、それを加工した木の柱であっても、金属を打ち付けることは出来ない。相手(木、柱)だって、そう思っている」
もっとも、「釘は無かった時代が長かったからな。すべて木を刻んで、ほぞあなで組んでつないでいた」
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夜、樹の幹に、わら人形を5寸くぎで打ち付ける、、、という呪いの映画の映像シーンは、「生きた樹木にくぎを打つ」ということが忌み嫌う行為であることを基層文化として受容している日本人の深層が理解している行為であったのであろう。
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この年のノートに禮次郎さんから聞いた話に、
大岐の在地植物:とうごんば(唐牛蒡、根が商陸という漢方薬)について、
南郷では「とうげんぼう」と呼び、学名はヤマゴボウ、、、マルミノヤマゴボウ、、、、類縁の洋種ヤマゴボウは毒がある。
帰宅していろいろ調べて、とうごんばはトウゴボウであることが確定した。2017年に家の庭にある1株から採種し播種、2018年植え付け試験出荷、2019年出荷。
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フレネット日比谷・福岡店のインスタグラム(ウェブ)の
オウレン種実(シード)
夜、樹の幹に、わら人形を5寸くぎで打ち付ける、、、という呪いの映画の映像シーンは、「生きた樹木にくぎを打つ」ということが忌み嫌う行為であることを基層文化として受容している日本人の深層が理解している行為であったのであろう。
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この年のノートに禮次郎さんから聞いた話に、
大岐の在地植物:とうごんば(唐牛蒡、根が商陸という漢方薬)について、
南郷では「とうげんぼう」と呼び、学名はヤマゴボウ、、、マルミノヤマゴボウ、、、、類縁の洋種ヤマゴボウは毒がある。
帰宅していろいろ調べて、とうごんばはトウゴボウであることが確定した。2017年に家の庭にある1株から採種し播種、2018年植え付け試験出荷、2019年出荷。
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フレネット日比谷・福岡店のインスタグラム(ウェブ)の
オウレン種実(シード)
福岡のフレネット日比谷(花の仲卸)より
0日午後10時45分PDT