小雨がトタン屋根を打つ弱い音、雨だれの音、、河川で鳴くカジカガエルの声、、、、
未明から『広報しょうわ六月号』を書いて送付。
午前中(午後1時すぎに変更)、福島大学の先生らによる、村内からむし遺伝学調査のため根等の採取に、保存協会の緒方さんらが大岐に来られる予定。昨日に、昭和村からむし生産技術保存協会事務局(村からむし振興室内)から電話があった。各集落で栽培しているからむしの来歴や遺伝学的な系統があるのかどうか、、、またそれら多様な遺伝資源の保全(今後の環境変化に対応する品種群の保持)。
我が家では小野川集落内で栽培していた系統と、大岐のカツジ兄・モトコ姉が最後まで経営していた圃場の系統のふたつを栽培している。
5月13日の昭和村文化財保護審議会に、村からむし振興室から配布された。『令和元年度 山形県大江町 青苧遺伝子調査分析業務成果品(研究成果報告書)』(2020年3月27日、山形大学農学部食料生命環境学科 准教授 笹沼恒男)。2018年夏に2日間、奥会津各地の残存からむし、栽培からむしの現地調査案内を村保存協会と行っておりその結果。
→ 2018年9月2日、3日 からむし調査
からむし(苧)の発芽
2020年は曇りが多く低日照、雨が少なく、寒いため
からむしの生育は平年比でよくない。
また未曾有の小雪のため、
昆虫等の越冬も多いので、
萌芽葉への虫害痕も平年以上に見られている。
コナラは葉を開き終えた。うすみどり。
先に葉を開いた高地のブナは濃い緑に。
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またこうした対応の結果、何が必要かを、社長の磯村信夫さんが18日(月)のコラムで書いている。
5月15日の花の国日本協議会のクラウドミーティング(ZOOM)でも、同様のことを語られている。
→ 大田花き IR(5月15日)3月期決算短信
(4)今後の見通し
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で国内景気は更なる下振れリスクが懸念され、花き業界にとっても厳しい経営環境となることが予想されます。
現下、コロナウイルス感染拡大の収束時期の予想は困難ですが、感染拡大の収束時期を2020年9月末と仮定し、これまで顕在化している業績への影響を考慮すると上半期の売上は前年同期比80%、下半期の売上は前年同期比90%程度を見込んでおります。
このような経営環境の中、翌連結会計年度(2021年3月期)の連結業績見通しにつきましては、売上高21,212百万円、営業利益▲327百万円、経常利益▲327百万円、親会社株主に帰属する当期純利益▲335百万円を予想しております。
尚、当社グループは社員の安全と健康を最大限確保した上で、花き流通の社会的役割を果たすべく事業の継続に努めてまいります。
また、上記の予想は本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は今後様々な要因によって予想数値と異なる可能性があります。
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3月決算の企業は、先週までに決算発表を行い、同時に2020年度の売上・利益見通しを公表する。大田花きの売上前年比は、上半期80%、下半期90%と楽観的な見通しだが、1990年9月に大田花きが大田市場花き部の卸として営業を始めてから初めて、約3億5千万円弱の赤字決算を見込んでいる。これは、2020年度の売上予測の通り、期間中は従来まで回復出来ずに、コールドチェーン施設「大田花ステーション」の固定費等を吸収出来ないと見込んでいるからだ。なお、手元流動性に問題が生じる恐れは無いと判断している。
さて、日本は第四次産業革命に乗り遅れているが、「ICT等を活用したデジタル社会」へ仕事も私生活も舵を切り、より効率的な生活の実現が目指されている。その影響は花き業界にも当然及んでおり、ホームユース以外の需要が深刻な花き業界だが、ホームユースにおいても、ネットやサブスクリプション等の受発注形態の販売が伸びている。消費者からすれば、買い物時間が節約出来る点や、24時間受け付けてくれる便利さがある。ECサイトで受発注が行われるが、それぞれのサイトごとに決まった花束やアレンジメント、鉢物が販売される。サブスクリプションの場合もプランは数種類だ。これらのネット生花店、サブスクリプション等の販売シェアが高まるということは、その商品に使用される品目・品種に需要が集中する傾向があるということだ。
冠婚葬祭の仕事花に使用される花の需要が減り、ホームユース需要が本格化している。これはアフターコロナの世界でも続くだろう。これまでの店頭販売では、お客様が来店し、「誕生日の花束をお願いしたい」と店員に声をかける。店員は誕生日の方の属性や好み、そして、予算等、お客様の要望を聞きながら、世界で一つしかない花束を手作りする。世界で最も素晴らしいユーザーオリエンテッド(顧客第一主義)のサービスではないだろうか。ケーキ屋さんでバースデーケーキを注文しても、こちらの好みをきいてくれて、その場で手作りをしてくれるだろうか。マフラーや手袋も、その場で自分好みにカスタマイズしてもらえるだろうか。あらゆる花を上手に使い、消費者一人ひとりの為に、世界でたった一つの花を作る。この大変素晴らしいサービスは今でもあるが、この形態だけでは、生活者の「デジタル化」という生活様式に合わないことになる。ネットやサブスクリプション販売では、配達料も消費者が払わなければならないから、花材代も下がる。その単価水準に、切花も鉢物も合わせなければならない。したがって、生産側としては、四季が感じられる季節の花は非常に大切だが、周年出回る花々や、シーズンの長い花々を、シーズンごとに花の形や色を変えながら、極力品種を絞り、ホームユースの価格帯でも利益が出るように生産を効率化させてやっていくことが必要になる。つまり、季節の花や鉢物、枝物は、一定の品種をホームユースに合わせた規格で大量生産する。一部、業務需要のものについては、市場で特別注文の形にする。このような形態になっていく。また、出荷形態は、園芸鉢物は縦箱の輸送、切花は鮮度保持対策を万全にして横箱で輸送する。そして、商品コードは情報を電子化して、生産から小売まで統一したものにする。QRコードであれば、消費者も使えるようにする。このように一気通貫してやっていかないと業界が赤字になる。もうこの時代に入ってきている。
最後に、小売店での差別化・ブランド化には、今まで花のデザイナー、あるいは、いけばなの先生といった装飾技術を持った人が必要だった。多品目多品種である花きは、使用する花材や使い方でも差別化が図れたからだ。しかしこれからは、花きはユニバーサルな商品なので、差別化するにはICT関連のプロも必要だ。さらに、生活者の新しい習慣の中で、どのように花を買ってもらうか、TPOを考慮した花やみどりを置き方等、マーケティング出来るデザイナーやクリエイティブな人が、生花店にも必要になってくる。市場での目利きにこだわり、従来通りのプロの生花店の仕事のやり方と、ICTまで含めたトータルのデザインでブランド化していくやり方、この2つが花きの小売業界を引っ張っていくことになるだろう。投稿者 磯村信夫 18:28
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■このことから推察されることは、卸に出荷される商品(花き)が2割減益となるが、それは産地で出荷制限した商品で構成されることを見ると、
2020年の産地自体の損失は、3~5割減少となる。
感染症拡大に対応する経済対策のひとつで、政府が「持続化給付金~最大100万円」は、前年比の半額の売上の場合に該当する。政府のサイトに詳細があるが、簡単な算定方法は → 協同組合新聞5月14日号
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■ → 花生産者支援へ 「母の月」やフラワーロス削減で「箱ごと」直送など■花業界も産地、流通、小売の全てで大きな被害を受ける中で問題点、課題が浮き彫りになった → 松島義幸さんの考え
→ 外国人農業労働者の問題 実習生ら来日できず農家ピンチ 収穫できず廃棄も 入管、再就職支援も
■買われる日本 → 外国法人等の森林取得、昨年1年間で62件-農水省調査