プロフィール

宇田先生の分析。高冷地(北海道・長野県等)の夏の花産地が消滅する。同意すれども現実は逆である。

■→ 2019年1月7日(日)の宇田明先生のブログより

キーワードは、

①自由主義経済、市場経済では、国に頼るのではなく、まず自助努力。


②日本の花づくりは、北海道、長野県の寒冷地から消滅がはじまる。夏の花が、真っ先に輸入にとってかわられつつある。

③既存産地を守るだけでは、花づくり農家の減少は止められない。経営は構造疲労するから、新陳代謝のために新規産地の育成が必用。

④地方の花屋さんが減ると花農家も減る。
花屋さんの数と花農家の数には相関があり、

花屋さんが1軒減ると花農家は3戸減る。
生産振興だけで花農家減少を止められない。


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■12月後半のカスミソウは平年の3倍もの出荷量(高温の冬による前進開花・大量出荷)で、暴落が続いている。
 大田市場へは4万本程度のところに16万本入荷している。堅調なのは品薄のキク類のみ。

 11月後半からの安値は4年目となり、冬に安いことが繰り返されていることを考えると構造的に見直しが必要になっている。品種構成とサイズの問題と考える。

 品目によっては、宇田先生の言っていることと逆のことがこの数年間で起きている。つまり暖地が、無計画にこれまで通り大量出荷を継続し続け、たち行かないのだ。
 施設栽培でも大きな気候変動・自然災害、品種のレスポンスの良さ(つまり一斉開花してしまう)、、、課題が多い。
 統計ではなく、実際の現場(卸売市場)で何が起きているかを見ないと、誤った政策を誘導することになる。