■2025年3月3日(月)雪
・大岐の今朝の新雪20cm、除雪車が稼働。
・4日、軽トラック3617車検。
・7日、都内でのMPSの会議は欠席。
・12日10時、昭和村役場。
・2月28日に発売される商品を注文していたが、納期が3ヶ月後に遅れる。
■3月2日に、会津田島の湯田浩仁さん宅(不在)に、MPSセミナーの資料等を届ける。
■宿根(多年草)のマリーゴールド。レモンマリーゴールドTagetes lemmonii(シグネットマリーゴールド)、ミントマリーゴールドTagetes Lucida。前者が良花。
★ドライフラワーにできる。
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■ → 秋田 社説:イヌワシ保全 大森山の飼育法に期待 2025年3月1日 掲載
■宮地さんより
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■松山さんFBより
Makoto Matsuyama
お気に入り · 3月3日 ·
19世紀の終わりから20世紀のはじめにかけての英国で、一種類、一色の花飾りが流行するということの背景には、
その時代に邸宅の女主人が召使や園丁ではなく自分自身で花を選び、いける人が多くなった、ということも
影響しているのかも知れない。
(すべての部屋でなく、
少なくとも寝室とか居間とかは自分でいけていたと思われる)
花は早朝に収穫され、朝露を乾かしていけられた。
これを朝の9時頃には作業を終えていた。
プロの園丁がアレンジをしていた時代は、
花をよく知っているし、アレンジにも変化ができただろうが、
いわばシロウトがやるようになったとき、
シンプルなデザイン原則に則ったほうが
誰でもかんたんにいけることができたのではないだろうか。
これは鑑賞する側にもいえるので、
アレンジセンスの良し悪しを評価するのも
簡単だっただろうと思う。
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【One Kind, One Color】 一種類一色の原則
イギリスの世紀末から20世紀前期にかけて、
上流階級の間で、
「一種類、一色」の花飾りの原則というのが
流行している。※菊類、スイートピーは除外されていた(色ミックスありということか)
短期間かと思いきや、10年とかの期間で続いている。
庭園の切り花ガーデン、温室の花の種類にも影響を与えていただろうし、
逆に、
庭園のトレンドが切り花に影響を与えたとも言える。
見逃せないトレンドだと思う。
これを壊したのが、
コンスタンス・スプライの登場で、
王族の結婚式の花を担当するほどの人が
ミックススタイルを打ち出したことは
大きな変革を与え、
一種類、一色の流行を変化させていった。
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英国の20世紀初頭、
花壇のスタイルがシンプルな方向に向かう。
室内の花も単色であるとか、
1種類の花だけで飾るというのが流行。
さらに、
2種類の花材を数少なく使うことが
かっこよい、ということになった。
ジーキルの本にもそれが書かれているし、
フェルトン氏の本でもそのように
勧められている。
日本のいけばな芸術が紹介された影響は大きい。
女性の地位向上、生き方改革のような
時代背景もあって女性が召使ではなく、
自分で花を考えて、選んで、いける、
その楽しみがよいこととして広がった。
室内空間はビクトリア時代からエドワード時代には
よりシンプルな雰囲気のものになっていく。
これに花も合っていたと言えるし、
室内空間の変化が花を変えた、とも言える。
この空間の変化だが、
大邸宅ほど、過去の遺産が膨大に残っていて
変化が小さかったという。
新築の邸宅とは違う。
植民地、とくにアメリカなどでは
新しい室内空間ができていて、インテリアも
母国とは大きく変わっていた。
アメリカの花とヨーロッパの花が
異なった進化をしていくのは、
こうした空間の変化の量に差があった、
というのも大きな理由だと思われる。
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面白いことに、
19世紀末から20世紀のはじめにかけて、
花飾りは一つのピークを迎えて、
花の栽培、商業生産、花屋の増加といったことにつながっていくのだが、
1930年代に、コンスタンス・スプライが登場して、
花とか枝物とかをミックスでアレンジするスタイルを
打ち出して脚光を浴びるようになるまでの20年ほど?、
【ただ一種類の花をこんもりといける】ことが
普通であった、
というより、トレンドになっていた、という。
つまり、
ガーデンの花をミックスしていける時代
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一種類の花をアレンジする、だけでなく、
テーブルも、暖炉も、窓辺も、すべて
同じ花でデザインする、というようなことが、
最新の流行になった。
※これができない家庭は、花をそのくらい栽培することも
できないような家であるということで恥をかいた。
↓
英国王室の婚礼を手掛けた花屋にしてデザイナーの
コンスタンス・スプライがフラワー
デコレーションの本を出版。
これにより、
再び、ミックススタイルの花デザインが流行する。
↓
アメリカではいけばなが大流行
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■ → ドキュメンタリー映画『山人(やまんど)~縄文の響きが木霊する(仮題)』


