プロフィール

03/29土、タネを採るいとなみが暮らしの芯を作る

 ■2025年3月30日(日)

・午前10時、大岐センターで総会。ハンナラシ。

・午後1時、中世史研究会で会津高田。



■2025年3月29日(土)雪。新雪10cm

・会津盆地は小雪、雨。昭和村大岐は新雪10cm。寒い日、零下1℃。

・午後、南郷の月田農園、礼次郎さん・洋子さん夫妻宅訪問。川の話を聞く。

・午前は、営利草花のたねまき、仮植作業。

 先日沖縄本島で入手したヤリゲイトウのばらまき(トレー)。ドライフラワー可能(カビに注意)


 セウントウレア(矢車草)クラシックファンタスティック 発芽率関係で2粒まき、128トレーに。ドライフラワー可能。

 ニゲラ オリエンタリス トランスフォーマー。新栽培。発芽率関係で3粒蒔き、128トレー。ドライフラワー可能。

 3月3日~土っ子田島ファーム播種の、発芽分のポット仮植作業。ジニア(百日草)。キューピッド、リリパッドホワイト。

 3月8日 土っ子田島ファーム播種のドライフラワー化可能なローダンセ・マキュラタローズ発芽分をポット仮植、1トレー分。以後、3月30日に実施。


オリエンタリス トランスフォーマーのタネ
初購入、秋に種子を採取する


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セントウレア
クラシック ファンタスティック









3月8日、ばらまき
ローダンセ
マキュラタローズ
フルタネ


ポットに仮植
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フルタネ
ジニア(百日草)3月3日蒔き











ポットに仮植

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採取 ヤリゲイトウ ばらまき
(黒種子が少なかったため全まき)






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南会津町 山口 台 月田農園自宅




























■当方のブログ・インスタグラム・「野趣ある草花」『現代農業』連載記事の読者氏から、なぜ「ドライフラワー」が2025年のテーマなのか?と問い合わせがあった。

 単に種苗球根類を購入して栽培して売るという業態には、持続性が無い。現在、国際分業論で成立しているグローバリズム(たとえば米国のトランプ政権による否定)の見直しの時代になっている。

 3月19日、沖縄の伊江島訪問で高齢の女性が「島内で行われている葉タバコ生産や、コギク生産、、、、花は農業ではない」と言われた。農業とは、自分でタネを確保し、自らの生命を養うため(自給食物生産)のものである。

 戦争で島の植物は一本も無くなって死体ばかりだった。植物が人びとの暮らしを支える。

 購入した種苗を植え付けるだけの農業は、農業技術を高めないし、人間力も育たない。


■8年前からセリ科植物類をたねまき・たねとりして循環栽培すると、自生植物の種実も採取し栽培しまたたねとりするということが日常になる。「野趣ある草花」でも触れていくが、多年生植物も、採花をつづけるなかでウイルス病罹患するので、一定間隔で植え替えをしていく。

 購入した苗(球根)を定植し、使い捨て、また次年度に新苗を購入するという経営が、成立しなくなっている。たとえばオランダからの輸入球根に頼っている百合栽培。しかし百合栽培には種子をもとにして自家で養成するシンテッポウユリ等もあり、資本力を発揮し大量に高額種苗(球根)を購入して面的生産で経営をする時代が、終了をむかえている。


■専業化、ひとつの作物・品種・品目に絞り込んで「専作」しないことが経営の要諦になっている。つまりあまりこだわらずに品目(野菜、果樹も含め)を生産し、こだわるのは農業哲学と、自らタネを採り・タネを蒔く経営であろう。

 タネを採ると、それを乾かす、乾燥する、ドライフラワーが循環の一部になってくる。

 品質管理の問題では、生花(フレッシュ)だと低温予冷・前処理等になるが、乾かす取組ではカビや硬質破損が課題となってくる。すると穀物類の乾燥技術が暮らしのなかには持続していることがみえてくる。秋の陽光に当て、乾かす技術。日陰で乾かす技術。保存・保管の技術。

 すべて循環に目配せするなかで暮らしが成立している。いとなみの全体像が見えてくる。


■セリ科植物のシードヘッド(バードネスト)のフレッシュ切り花出荷の先に、ドライのシードあるいは開花状態のドライ出荷があることに気づく。2024年はバードネストの流行があった。

  つぼみ出荷

  通常切り前の出荷

  シード出荷

  ドライフラワーでの利用

  次年度のための種実採取保管


 生産する数割にドライフラワーでの販売が可能なものがあり、それは内製し直売することに向くわけだが、通常切り前出荷に「ドライフラワー化可能」と表記することもできる。本来、かすみ草はそうした利用が多かった。

 花を生産し直売する農家、花の生産をはじめる花屋さんの作付け品目を見ると、ドライフラワーにできるものを多く選定している。価値基準が異なることがわかる。そして生産者減少時代に花の位置づけが変化している。仕入れて販売するのではなく、自ら生産し本来の花の価値に基づく販売、あるいはガーデニングの流れが、一年中開花する植物から、自らタネを蒔き、タネを採るいとなみの循環性に気づいて「記録する」ことを主眼においている趣味人が多くなっている。この10年間の持続可能性の社会喧伝は、実は個人のいとなみ自体の変化をいざなっている。

 



■2年間で約8万回の閲覧。個人の取組の社会化が見える。何に現代人は興味を持っているのか? → ニゲラの一年

















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