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12/14土、スキー場時代の終わり

 ■2024年12月14日(土)晴れ

・猪苗代町の土湯峠の脇にある、箕輪スキー場が閉鎖したばかり。南会津の2のスキー場が閉鎖することが明らかになった。



■ → 福島県南会津町のだいくら、高畑スキー場31年閉鎖へ 利用者減、町長「苦渋の決断」 南郷、たかつえの2場は存続  福島民友新聞

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 南会津町の四つのスキー場のうち、会津高原だいくら、北日光・高畑の二つのスキー場が2031年3月末で閉鎖する見通しとなった。町が13日、町議会全員協議会で方針を示した。公設スキー場の経営課題が浮き彫りになった形で、渡部正義町長は「町の財政が縮小する中、苦渋の決断となった」と説明した。

町には、会津高原だいくら、南郷、たかつえ、北日光・高畑の四つのスキー場がある。町によると、スキー事業は町村合併前から、農業や土建業などの冬季の雇用対策として始まったという。現在は指定管理者制度を採用。だいくら、南郷、たかつえは町の第3セクター「みなみあいづ」、北日光・高畑は猪苗代町で観光事業を展開する「DMCaizu(ディーエムシーアイヅ)」が運営している。

 南会津町によると、スキー場利用者は年々減少傾向にある。昨年度最も多かった、たかつえは10万6250人で、ピーク時の4割程度。南郷は3万6933人。黒字経営のスキー場もあるが、リフトの修繕費や圧雪車などの経費は町が負担している。町の財政負担を減らすため、以前からスキー場削減が議論されていた。

 町は昨年度、県中小企業診断協会に調査を依頼。「集客力のある、たかつえのみを残す」という結果になったが、南郷は地元の季節雇用が多く、地域貢献度が高いとして継続になる。全員協議会で渡部町長は「地域への影響力を考慮し、閉鎖までの期間に幅を持たせた。その間、跡地利用や地域振興策などを検討したい」と述べた。町は今後、町議から意見を募りながら住民説明会を開く方針。

 県内では、猪苗代町が箕輪スキー場と併設のホテルプルミエール箕輪の今季の営業休止を発表。天栄村のグランディ羽鳥湖スキーリゾートも今季の営業休止を発表、スキーリゾート天栄は休業状態が続いている。


会津高原だいくらスキー場

 1982年12月オープン。さらさらな雪質「パウダースノー」が特徴。昨年度の利用者は6万6884人。


北日光・高畑スキー場

 1989年12月オープン。会津高原高畑スキー場から名称を変更している。滑りを録画する「モーションレコーダー」が人気。昨年度の利用者は2万6721人。



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12/14(土) 11:13配信

福島民報


 福島県南会津町は2030(令和12)年度末で会津高原だいくら(田島)、北日光・高畑(伊南)の両スキー場を閉鎖する方針を固めた。会津高原たかつえ(舘岩)、会津高原南郷(南郷)の両スキー場は存続させる。2006(平成18)年の町村合併で旧町村の施設を引き継いだ。しかしリフトなどの設備修繕で今後も多額の予算が必要なため、町有の4スキー場を半数にして財政健全化を図る。13日の町議会全員協議会で素案を示した。冬の基幹産業の衰退につながる恐れがあり、地域経済やウインタースポーツへの影響が懸念される。

 町によると、昨年度の各スキー場の利用者数はたかつえが約10万6千人、だいくらが約6万7千人、高畑が約2万7千人、南郷が約3万7千人。たかつえは集客力が最も高い。南郷は利用者が地域に魅力を感じ、南郷トマト栽培で移住につながるなどの影響を考慮したという。

 合併時は4スキー場合わせて約50万人が利用していたが、現在は当時の4割程度。いずれも開設から30年以上が経過して設備が老朽化し、修繕費は毎年1~2億円程度かかる。スキー人口が減少し、降雪量も少なくなるなど環境も変化しているため半数を閉鎖する方針だ。

 たかつえとだいくら、南郷は第3セクターみなみあいづ、高畑はDMCaizuが指定管理者となっている。だいくらと南郷合わせて季節雇用者は約100人。農業者らの冬の働き口で、閉鎖後に働く場をどう確保するかが課題だ。

 指定管理者の現在の契約は2025年度までで、その後5年間の猶予期間を設ける。その間に地域振興策を検討するという。来年1月から2月にかけて各地区で住民説明会を開き、方針を説明する予定。

 町内のスキー場は良質なパウダースノーが楽しめるとして北関東などから利用客が訪れている。だいくらでは県高体スキー大会が開かれるなど競技力向上に貢献している。高畑は変化に富んだコースでファンに人気がある。

 町は昨年度、県中小企業診断協会に観光施設の評価を依頼し、たかつえ以外は廃止すべきとの結果が出ていた。渡部正義町長は全員協議会で「苦渋の思いだ。財政を考えると決断しなくてはいけない」と述べた。

■暖冬、人手不足 厳しさ増す経営

 県内のスキー場経営は近年、厳しさを増している。コロナ禍で打撃を受けた上、昨季は暖冬で降雪が減り、営業日数の短縮を余儀なくされた。人手不足や燃料代の高騰など運営コスト増ものしかかる。今年10月に天栄村のグランディ羽鳥湖スキーリゾート、11月には猪苗代町の箕輪スキー場で今季の営業を休止する方針が示された。

 県スキー連盟によると、少子化や娯楽の多様化でスキー人口は減少の一途だという。1980年代後半から90年代前半には1万5千人以上の会員がいたが、昨シーズンは1730人とピーク時の1割に減った。連盟関係者は「学校などと連携し、スキーに親しむ環境を整備し普及に努めたい」としている。

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宮地さんより↓