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11/14草花栽培研究会 提出資料(少量培地栽培試験プチパール結果)

 



カスミソウ・プチパールの少量培地栽培試験(大岐 菅家博昭)2024-11-14


■2024年7月1日の会津田島での草花栽培研究会で提案があった、少量培地のポット栽培(かすみ草)について、私の有料試作(資材代個人負担、運賃等サービス)の内容がカネヤ産業の菅尾さんから以下のような提案があり、発注した。栽培品目はかすみ草プチパール(秋作)。

ポット 商品名:EG-ROSE 黒 規格(mm):外133×底106×高160 容量:1.15L

適合トレー:CT-15(15穴のトレー) 入り数:1箱210鉢入り

培土 商品名:MCF-1小袋 内容量:50ℓ

組成:65% ブラウンピート(ダークに近い)5-20mmサイズでph調整済み

10%FG(フォレストゴールドという木の繊維。繊維と言ってもアク抜きPH調整済み窒素欠乏を起こさないように硝酸化窒素添付済みの悪さをしないように工場で加工された物) 

15%赤玉(鹿沼産) 10%パーライト

ℓ/3g マグァンプ(根がこの肥料に触れた時に初めて溶け出す肥料)

400鉢使用するとなると1.15L×400鉢÷50ℓ=9.2  培土が10袋必要。


■カスミソウ プチパール6月16日プラグ苗仮植

 7月17日摘芯、18日少量培地ポットに定植

 カスミソウ苗ハウスに置いて管理した。毎日朝に、手かん水(水道)。

 45日後、8月25日、草丈30~40cm、ポット間隔を広げる。

 鉢に1本支柱立て保持で倒伏防止。

 9月1日から18日 採花 40~60cm 3本/株

 9月18日、※残枝を切り戻し苗ハウス外に搬出。

 11月10日、越冬のため、移動(来春利用する)


■灌水方式を考える必要がある。ポット定植後30日間は地上部の植物量が少ないため一般苗物と同じ朝の灌水で済むが、薹立ち(抽台)がはじまると、しおれが目立つようになるため、朝1回の灌水では維持が難しい。自動灌水等の施設が必要。

 品種については短くても地床栽培と変わらないプチパールを選定した。しかし特性から横に枝を伸ばしてから立性となるため、小輪品種であればキャンディダブルが適当であったと考えている。株から幹が直立する特性があるが、草丈が80cmになるためフラワーネット等が必要になる。


 


※ポット定植60日後、採花終了時の根張りの状況(9月18日)


 灌水装置装備の温室での連作障害対策や、地植えの枝ものでの根域制限栽培に、少量培地栽培は有効な技術である。

 地植え植物との差があるため共撰品には向かないと考えている。



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