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2020年5月22日(金)ユーカリの越冬方法、、、草花播種(試作)葉ボタン夏作

■2020年5月23日(土)

 今日から晴天で高温の予定。
 数日間のしとしと雨(梅雨ですね)が充分にしみこんだ山塊から、陽光による積乱雲が発生、昼過ぎより雷雨が予測されている。
 5月のこれまで、低日照(曇天)。



■5月22日、ヨウコさんに種まきをお願いした。かすみ草の苗が入っている128穴あきトレーに、かすみ草用の仮植用土を入れ、播種し覆土。
 通常12月から冬出荷の葉牡丹(キャベツですが、、、)
 夏出しの葉ボタンを3種試作する。
 タキイの葉ボタンF1フェザーホワイトとレッド
 石井交配のアンサンブル(ミヨシ扱い)

 ユーカリ・グロブラス(作型開発、数次播種)
  フローレンス・フェンネル(前年種子)
 カナリエンシス(前年種子)
 ペニセタム(前年種子)



3/29トレー播種後、仮植(ジフィー連結)の葉牡丹。
他は、数次播種しているユーカリ・グロブラス。
葉牡丹もプラグトレーで根域制限栽培で
良いのではと思っている。


 
    フェザー系は4/29箱蒔きしており、これはそのまま掘り起こし本畑定植する予定。

 5/22播種は2作目試作分。

 IFEX出展で葉牡丹育種社と数年隣接したことがある。
 今回の試作は2019年7月に小売店販売者から提案があった。これまでの切り前(出荷様式)ではない、ものとして、である。その考え方に同意できたので、今年試作。

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■5月22日夕方、岩下圃場で、かすみ草越冬株フォレストに低温雨で、斑点細菌病の浸油斑が見えるとヨウコさんが芽整理をして報告があり、このまま露地で行くと病斑が拡大する懸念があるため、屋根ビニルを被覆した。草丈20cm。

 今年はできるだけ遅く出す、方針となっているので、裾ビニルをまわし屋根ビニルを掛けているかすみ草越冬株が周囲には百数棟あるが、我が家では無加温被覆は1棟も行っていない。
 今回はハウス裾は風通しの良い白防虫ネットを巻き、高温にならないようにして屋根ビニルを掛けた。
 いちばん生育の良い越冬株圃場(露地雨よけハウス内)は、草丈25cmほどになっているが、5月23日に全刈・切り戻し抑制する。

 5月22日に入荷したかすみ草苗スターマインは、本来の作型のままいくかどうか、現在考えている。苗には多木肥料の有機液肥500倍を散布した。

 岩下に向かう奈良布の政衛さんが、白い幌無し軽トラックを停めて、屋根ビニルを一人掛けている私のところに来た。
 先日定植したユーカリ2種(ポリアンセモス、ディシピエンス)、今日植えた2種(ロブスター、グロブラス)を見てもらった。また前年植えで株もとから新芽が出ているロブスター、、、グニーセレクト(定植1000本で数本越冬)、、、越冬原理について、政衛さんの考えを聞いた。
 私のブログを読んでいるので、長く桑を栽培(養蚕)されていた経験から、樹木の胴枯病の耕種的防除法(越冬時に残す樹幹の丈・長さ)について教示を受けた。
 2017年からユーカリ栽培を積雪深2mの場所で行って、定植年に採枝出荷し(1年株養成をするのが通常)、越冬はしないが、2019年2月播種・仮植・5月定植分の数本が越冬しているので、その原理を考えていた。小雪だけではない原因がある。また会津盆地では30~50cmの積雪深で、ユーカリは36年維持されている圃場がある一方、最近は4年後に枯れる(銀世界)。
 この圃場から数百メートルしか離れていない政衛さん宅では、越冬ビニルハウス内で、ユーカリが10年近く維持されハウス背丈ほどに伸びた経験がある。もちろん加温していないハウス内に地植えして、である(昨年話を聞いた)。

 『柳津町』(歴史春秋社、2016年)の取材で銀山川流域の猪鼻(いのはな)で、偶然にケヤキの植林について話を聞いた際に、古老の真田さんは、「木は、積もった雪から先端部が出るようになればユキノケしない」から、そこまではよく面倒を見なければならない、という。
 ユキノケしない、とは「雪負けしない」。
 あとは、植えられた樹木自身が年々育つので、それまでは手入れをする。たとえば桐などは1年で2mほどにも生育するので、生長量が異なる。
 
 会津若松市大戸町のユーカリ・銀世界を栽培している男性氏は新たな栽培品目であるが、独自理論で管理をされている。樹木は主幹の先端部を収穫しないのである。それで冬越しして、5月はじめに切り戻す。

 立ち寄ってくれた政衛さんに、ユーカリ現地を見てもらい、10分ほど説明をしたが、政衛さんの桑の木の技法を聴きながら、私自身のこれまで各地でみてきたユーカリ栽培地方、その説明を通して、考えを整理した。そのために、軽トラックを停めて立ち寄ってくれた、と考える。また来るといい作業に戻られた。
 桑(くわ)の木は、福島県中通りと会津では仕立て法が異なる。喜多方市関柴中里の、36年ユーカリ栽培の古老も語っていた。1mほどの高さで樹幹を止め、そこから新枝をふかす郡山周辺の桑幹(そうかん)仕立てが、積雪地の会津盆地では、できず地際発芽にしかならないのだ、という。
 日本一の産地、浜松のグニー・ユーカリ生産者らが中里のユーカリ(銀世界)圃場を見て、地際萌芽に驚いた、という。列島各地の地勢・気象条件により多様な栽培がある。
 マツヤママコトさんのFBでは、石を肥料に、という事例(果樹)が紹介しており → 『農耕と園芸』のウェブサイトの「カルチベ」では「園芸探偵67回」で、盲目の園芸家について5月21日に紹介していた。