午前10~12時、昭和村下中津川の農協支店2階会議室で、2017年から試作しているミヨシの新種かすみ草T2の栽培結果の検討会が行われたので出席した。
ミヨシの稲垣誠さん、矢ノ原試作圃場を管理された金山普及所の小林祐一さん、販売担当の農協の本名寛之さん。
試作した生産者は、境ノ沢の鈴木茂三郎さん、下中津川の本名敬さん、栗城義徳さん、そして私(菅家博昭)。中野保さんは東京に帰郷されている。
おもに3卸市場に出荷され、その結果を見て、あるいは販売した感想聴取の内容等を聞いて、栽培の様式もそれぞれに出して、求められる規格(長さ)など、将来の姿を含め意見が出された。
午前10~12時、しらかば会館でからむし生産技術保存協会の研修会(福島大・渡邊芳倫先生講演)に参加した洋子さんと合流し、舟鼻峠を越えた。
T2かすみ草の、つぼみ無し未開花脇枝の価値
■午後、会津田島の田部の土っ子田島ファームに湯田浩仁さん、江美さんを訪ねた。夕方上京し遠方からきたリシアンサス生産者と合流し、世田谷花きの夜の荷受け等の視察をする、という。
来年の草花栽培のあり方等について懇談した。主品目との関係性など。流通事情が大きく変動しており、どのような立ち位置で仕事を構成していくのか、、、等。
■舟木幸一村長から、12月3日に表敬訪問されたベルクさんから資料が郵送で届いた、という電話をいただいた。
また昭和5年のカラムシ生産に関する知人からの複写資料提供があり、からむし工芸博物館としてどのような収受体系を取ればよいのかを、電話で意見聴取され、私の考えを伝えた。
カラムシや自然繊維を中心とした繊維植物に関する技法、、、、特に採取・保存・加工までの情報が大切である。それは人間が自然に向きあう思慮が発露するためであり、そのことを敷衍していくことで、人類の基盤を考察することが可能になる。
■先日購入した熊本大学大学院教授の、
春田直紀『日本中世生業史論』(岩波書店、2018年10月30日発行)
生業とは「自然のもつ多様な機能から労働・生活に役立つ様々な価値をひきだす行為」と定義し、
環境適応のあり方が生産力の基礎条件となる。
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2018年12月10日 35mmカメラで撮影
三島町滝谷
柳津町琵琶首下平から志津倉山
志津倉山
昭和村大岐
昭和村大岐 坂の上圃場(かすみ草)
大岐