プロフィール

12/26(水)滅びる人類 小学1年 76歳

■2018年12月26日(水)

 25ー26日未明、年末恒例作業。

 デスクトップPC(パーソナル・コンピュータ、パソコン)の内蔵ハードディスク(記録媒体)の2018年のバックアップを2個の外付けハードディスク(1TBと500GB)へ。
 写真が35mm一眼レフで撮影したものが30GB、日常撮影のWX500ハンディカメラが50GB。PDFや作文したデータ等、500GBがフルになる。
 ファイルの転送が4時間、、、とか、数時間ずつ経過している。

 2013年の12月に購入したPCも(win8.1)、動作が鈍くなっており、買い換えの時期になっている。

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■冬休みになり、NHKのラジオで午前中に冬休み子ども科学電話相談がはじまっている。それを聞いていると、小学1年生の男子の質問が「人類が絶滅しても生き残る生物はいるのか?」というもの。
 回答者の科学者は「なぜ、そう考えるのか?」と理由を尋ねると、「自動車などが増え排気ガスにより地球温暖化し、そのうちに巨大隕石の衝突も考えられる」という主旨の返答をした。
 科学者は、生き残れるのは「微生物」だ、と回答した。


■ → NHK


■ラジオを聞いていて、12月のはじめ、宮城県仙台市で開催された講演会で、フランスの地理学者のオギュスタン・ベルク博士(76歳)は、冒頭で「このままいけば人類は滅亡する」と日本語で語り始めたことを思い出した。

  → 2018年12月2日 仙台市

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■→12月24日相談・回答の詳細


テーマ
科学 藤田貢崇先生

放送を聴く
2018年12月25日(火)放送より
放送日時:2018年12月25日(火)午前8時38分ごろ~午前8時48分ごろ

石山キャスター:石山智恵キャスター
藤田先生:藤田貢崇先生 (法政大学 教授)
清水先生:清水聡司先生 (大阪府営箕面公園昆虫館 副館長)
塚谷先生:塚谷裕一先生 (東京大学大学院理学系研究科 教授・同附属植物園 園長)
国司先生:国司真先生 (かわさき宙と緑の科学館プラネタリウム 解説員)
しんくん:質問者

石山キャスター: では続いてです。こちらは東京都のお友達です。おはようございます。

しんくん: おはようございまーす!!

石山キャスター: 元気いっぱいですね。お名前と学年を教えてください。

しんくん: 1年1組、しんです!

石山キャスター: はい、小学1年生のしんくんですね。どんな質問かな?

しんくん: 人間が絶滅しても生き残る動物は、何ですか?

石山キャスター: はい、人間が絶滅しても生き残る動物は何でしょうか、と。

しんくん: はい。

石山キャスター: そうですか、今日はね、昆虫の先生、科学の先生、植物の先生、天文・宇宙の先生とスタジオにいらっしゃっているんですが、これ、とても大きな規模の質問ですけど、どの先生に聞いてみたいかな?

しんくん: う~んと…科学の先生です。

石山キャスター: 科学の先生に、これはじゃあサイエンスの観点から、藤田先生。

藤田先生: はい。

石山キャスター: 壮大な質問がきました、お願いします。

藤田先生: はい、ご指名なので…ほんだしんくん、おはようございます。

しんくん: おはようございます。

藤田先生: 動物に限っているの? それとも、生き物って動物だけじゃなくて植物もいますよね?

しんくん: 何?

藤田先生: 動物だけですか? 動物じゃなくても生き物って植物も生き物ですよね?

しんくん: 生き物全体です。

藤田先生: ではですね、僕からしんくんにちょっと聞きたいんですけど、人間が絶滅するっていうのを考えてくれていますよね。

しんくん: はい。

藤田先生: どんな時に絶滅しちゃうと考えてるの? どういう理由で絶滅しちゃうのかな? しんくんが考えてるのは。どんなことがあったら人間が絶滅しちゃうかなっていうのは…。

しんくん: 人間が絶滅する理由は…。

藤田先生: うん、はい。

しんくん: 人間が車とかを使い過ぎて…。

藤田先生: うん。

しんくん: 排気ガスが増えて地球温暖化で…。

藤田先生: うん。

しんくん: 隕石(いんせき)が衝突して、酸性雨(さんせいう)が降った、です。

藤田先生: なるほど。

しんくん: 酸性雨が降って隕石まで衝突…。

藤田先生: それはとても、深い問題ですよね。そうだよね、人間が今の環境をそのまま守らないでどんどんどんどん地球の環境を壊していっちゃったら、だんだんだんだん住めなくなっていきますよね、きっと。今も排気ガスで病気になっちゃったりすることもありうるから。

しんくん: はい。

藤田先生: そういう環境になったら困るなということで、そんなピンチになっている状態に隕石なんかが降ってきちゃって、地球の、住んでる環境が大きく変わったら、そりゃ人間も絶滅しちゃうだろうというふうにしんくんは考えてくれたということですね。

しんくん: はい。

藤田先生: そうですね、きのうの質問、昆虫はどうして環境を考えているのに人間はなんで考えないのかっていうような質問もありましたけれど。まず絶滅するっていうこと、生物にとっては必ずありますよね、多分必ずあるんですね。

●2018年12月24日(月)放送より「虫はやってはいけないことを知っているのに、なぜ人間はやってはいけないことを教わってもやってしまうの?」>>

しんくん: はい。

藤田先生: 今まで地球って46億年ほどできてから経ってますけれど、その中で生物が生まれてからずっと生き残っているっていうのは、とてもとても難しいことで、次々絶滅していくっていうそれはしかたがないことだと思うんですけど。

しんくん: はい。

藤田先生: 僕が思うには、きっとですね…、ちなみにしんくんはどんな生き物だったら生き残れると思いますか?

しんくん: ハイギョなら生き残れると思います。

藤田先生: あっハイギョですか、ああハイギョね、よく図鑑とかに出てますよね、ハイギョはどうして知ったの?

しんくん: 図鑑を見たからです。

藤田先生: あ、図鑑を見て知ったんですね。僕はですね、きっと最期まで生き残る生き物っていうのは、細菌(さいきん)じゃないかなと思うんですよ。

しんくん: さい…?

藤田先生: 細菌ってね、深い海の底にもいたり、ものすごく温度の高いところとか、ものすごく温度の低いところとか。しんくんは普段、呼吸するでしょう? 息しますよね?

しんくん: はい。

藤田先生: 息ってどういうことをしてるかっていうと、酸素を取り入れて人間の活動のもとにしてるんですよね。

しんくん: はい。

藤田先生: そういう酸素が少ない所でも生きていける細菌もいるんですよ。僕は最後は細菌が生き残るんじゃないかなと思うんですけれど。

しんくん: はい。

藤田先生: 心もとないので、清水先生にお聞きしてみましょう。

清水先生: (笑)。そうですよね、ほかの昆虫などの生き物がどうなのか。そうですね。

清水先生: はい、しんくん、おはようございます。

しんくん: おはようございます。

清水先生: すごいねぇ。昆虫の方向からお話させてもらうとその程度にもよると思うけれどもね、隕石が衝突して大変なことなると思う、最終的に温度が下がると思うのね。だからどこまで耐えられるか、暖かい所に住んでる昆虫なんかは、もしかしたらかなり大ダメージを受けるかもしれないんですけれども、ただ昆虫ってすごく地球上にも数が多いし、種類も多い生き物だよね。

しんくん: はい。

清水先生: だからね、意外とその中から生き残ってくるのがいるかなと思うんですけれども。どういうところが有利かというとね、昆虫はまず小さいこと。それから寿命が短い。だからサイクルが早いのね。次の世代を産んで次の子ども、次の子どもって繰り返す、そのサイクルがすごく短いので進化しやすい。その悪い条件に対して自分の体の条件を合わせていきやすい。そういう有利な部分を持っているのね。だからその昆虫の中から生き残ってくれるのが出てこないかな、とか思っています。なにが生き残るかっていうのはちょっと、何とも言えないなあ。その細かい条件にもよるけれどもねえ。

石山キャスター: なるほど、ただほかの生き物と比べると体も小さくて、タマゴを産んで大きくなってるっていうその時間が、早く短く。

清水先生: 害虫っていう言い方、おじさんも好きじゃないんだけれどもねえ、害虫として薬をかけられるとかして駆除されるじゃない。けど、薬をかけても、じゃあ全部駆除できているかっていう話でね、その中から抵抗性というてね、薬に対する抵抗性を持ったやつとか、そういうのが出てくるのがすごく昆虫って早いのね。だからね、昆虫のいくらかが生き残って、そこからまたね、新たな進化が始まるのかな。

石山キャスター: なるほど。

しんくん: はい…。

石山キャスター: あと地球温暖化や酸性雨のこともしんくん、話してくれましたが、塚谷先生、こういう状況の中で植物ってのはいかがですか?

塚谷先生: そうですね、地球温暖化だけならいろんな植物はジワジワと適応したりしてなんとかやり過ごすと思うんですけど、しんくんが言われたように、それこそ隕石が降ってきてぶつかったりすると大変で、そうするとちりが大気圏に舞い上がってしばらく太陽光が遮られることがあるんですね。太陽の光が遮られちゃうと植物は光のエネルギーがないと自分のエネルギーが取れませんから、結構ダメージを受けるので、もし地球全体をちりが覆い尽くして、しばらく太陽光が射さないみたいなことがしばらく続くようだと、かなりの植物が絶滅するんですよね。

石山キャスター: ああ、なるほどね。

塚谷先生: どこか陽が射すところが少しでも残っていれば、そこで生き残ると思いますけど、もし全地球がちりで覆われてしまうほどのことが起きたら大変ですね。

石山キャスター: はい、最後にじゃあひとこと、国司先生にも隕石、伺ってみましょうか。

国司先生: はい、あのね、しんくん、今から6500万年も前なんだけれども、大きな大きな隕石が地球にぶつかって、それがもとで恐竜とかが絶滅しちゃったってことがあるんです。その時に地球にいた多くの種がね、いなくちゃったってことがあるんです。それはね、数千万年に1回くらいです。ところがね100万年に1回くらいはもうちょっとちっちゃいのが落ちたり、この間も日本に隕石が落ちましたよね。そういう危険というのは、実はね、いつもあるの。だからそういうのがぶつかる前に察知しようかなっていう「スペースガード」というんですけど、そういう観察をしている天文学者もいるくらいなんですよ。

石山キャスター: はい。は~い、しんくん、分かりましたか。

しんくん: はい。

石山キャスター: いろんな角度から先生方に答えていただきました。ぜひ参考にしてくださいね。地球の未来これからも考えてね。

しんくん: はい。

石山キャスター: 今日はありがとう。

しんくん: ありがとうございました。

石山キャスター: はい、さようなら。


しんくん: さようなら。

先生方: はい、さようなら。