プロフィール

HBスターチス(シネンシス)の栽培技術の開発

■2018年11月10日に、日持ちセミナー前に、地元農協の泉俊行さん(昭和46年生)の案内で、熊本県八代市内のトルコギキョウと冬春作のシネンシス1年3回切りの作型の圃場を実見した。移動する軽自動車を運転する泉さんは、フクカエンから提案のあった技術である、ということだった。
 助手席にて詳細な産地の状況も教示いただいた。
 後部座席には松島義幸さん・薄木健友さん。

    → 薄木さんの熊本セミナー報告

 11日に帰郷してから、同社にこの技術を照会してみた。
 12日の午前に以下のような返答があった。

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15年ほど前に作型開発を手掛けました。当社で苗を冷蔵して冷蔵苗をつくり、産地は定植するだけで冬期間の連続開花させる作型です。

冷蔵苗の作型は9月に植えつけ、12月から6月まで連続開花です。6月以降高温でロゼットや品質が落ちます。これが次回再開花するためには低温遭遇が必用になります。自然の低温遭遇ですと、次の開花が翌年の4月になります。
 こうなりますとハウスから半年以上収量が上がらなくなります。このために毎年植え替えをしています。現状では厳しいながらも高額の冷蔵苗を購入しても生産が継続できております。宿根できるものを宿根させないほうがメリットがあるという作型です。

シネンシスにつきましては当社の作型提案2つは画期的であったと思います。
春植え作型と冷蔵苗の冬季採花作型の2つです。


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 以上のような電子メールで、当時のハイブリッドスターチスで3社による競合のなかで提案されたことが追記されていた。

 2017年から、多年生樹木のユーカリの1年草扱いのフクカエン種苗からの提案を見ていて、2018年に実際に数種でそれをハウス内栽培試験してみて、新しい発想に納得し良い成果が得られている。一般的には露地栽培。
 
 端境期狙い高単価の作型開発(開花調節)が、現在は、「旬の尊重」「規格再考」に転換している。


シネンシス(HBスターチス)
佐枝義次さん圃場


軽自動車Nbox

泉俊行さん

イグサ栽培
レンコン栽培
湿地性のグリーンカラーの栽培

宮崎智宏さん圃場


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11月5日の会津坂下日持ちセミナー前の産地視察
ユーカリの1年草栽培(新栽培法)





会津若松市北会津町
山内庄一郎さん圃場

約2ヘクタールの水田転作畑で5年ほど前から
60アールほどでユーカリ13種を栽培
(1年草的扱い)露地