オランダのつしまさん

Fb より





2/27沖縄最終日 かすみ草

■2019年2月28日(木)

 未明から風が強まり、雨になる予報。
 宿の海側の水場ではカエルが多く鳴いている。

 27日(水)は北部の大宜見村喜如嘉集落のオクラレルカの植えられた水田でも、カエルが鳴いていた。集落と海の間の山ではサシバが鳴いていた。
 28日は朝の航空機で昼に羽田空港に。午後の研究成果報告会の開会に少し遅れるかもしれない。
 先日、羽田空港の国際線ターミナルは「第3ターミナル」と来年のオリンピックに向けて呼称が変わる、とニュース。都内の地下鉄駅も英語1文字+数字が表記されている。 

 昨夜ファクス配信したニュースを掲載。


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 かすみ草ニュース(2019年2月27日 沖縄糸満 最終日 菅家博昭)

■27日は朝7時に出て、沖縄本島南端の糸満市から高速道で許田、そこより北上し大宜見村の喜如嘉集落へ。片道2時間。

 99歳で現役で芭蕉布の糸作りをしている平良敏子さん。3月16日~24日に那覇市の識名園で白寿個展を開催される。

 芭蕉布会館2階では4名の女性が糸車でよりかけ作業。2名の女性が伸ばした糸に染めの準備。


 喜如嘉から南下し北中城村のイオンモール沖縄ライカム2階にある生花店・マカロンを訪ねる。25日(月)夕方、沖縄県花卉市場で紹介されたデザイナーの伊藤由里さん(名護市で月花を経営、月水金にマカロンの指導。ブライダル婚礼に15年)。マカロンでもいろいろお話をうかがった。
 店頭には染めかすみ草が4色、この日も新しく仕入れていた。

   → 月花(名護)


    → イオンモール沖縄ライカム マカロン
 
 3月1日が高校卒業式で個人で贈る花の予約がたくさんあるようだった。昨年も開催した7月のかすみ草フェアには期待されていた。
 太陽の花が経営するアンテナショップ マカロンは軌道に乗っていた。


 2015年4月25日に開業した沖縄ライカムは巨大店舗で、隣国の人々がたくさん、、、2階にはもうひとつ生花店があり、25日に仕入れた名護産ユーカリ(園田さん生産→沖縄県花卉→小売り)も確認した。


 
■午後南部に戻り、ファーマーズマーケットを2カ所調査。花の種類・販売量は多い。1カ所はかすみ草島内産と思われる1本売り150円、もう1カ所も同様。ただこちらはオリエンタルユリが大量に販売されていた。陳列量は販売量なので、売れている。いずれもユーカリは販売されていない。

■今日で沖縄滞在5日で最終。明日8時にレンタカーを返却し、10時発の航空機で羽田に。3時間。羽田から沖縄行きは偏西風を向かい風として飛行するので3時間30分。



■立川幸一部会長のブログ(インターネット)を閲覧すると、長男が退職され就農されたようで、本郷圃場のビニル被覆をされている。昨年のかすみ草株をポット上げして促成のための準備も始まっている。ユーカリのほか、いま人気の草花ニゲラも播種し発芽し仮植されている。

  → 会津っ子日記









喜如嘉

オクラレルカ







協同売店、後背が神社


集落内には芭蕉が多く植えられている





芭蕉布開館前庭のからむし


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太陽の花アンテナショップ マカロン


今日仕入れた染めかすみ草

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 ユーカリ



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直売所
ファーマーズマーケット、道の駅



サトウキビの穂(花)




2/24 沖縄本島名護のユーカリ切り花営利栽培の取組(2018年から)園田さん

■  ■2019年2月24日(日)雨。沖縄県北部の名護市、東海岸の辺野古集落を歩いた。県民投票の日。峠を西に向かい西海岸の名護市街中心部へ。名護博物館視察後、


 雨。午後1時30分から、沖縄県名護市許田の園田茂行さん(昭和29年生)のユーカリ圃場を見た。園田さんには昭和花き研究会(~2014)時代に、太陽の花事務所を訪問した際、大田市場花卉部等で何度かお会いしている。
 定年を3年延長し太陽の花に勤務され、その後、自家の営農を経営されている。もともと農学部、農協では営農指導、試験研究・育苗等に関わっておられ花の専門家である。
 卸市場の要請がとても強いため、ユーカリの栽培を昨年(2018)から開始した。初年度は2017年に村上種苗から種子購入、今期はフクカエン種苗加藤氏から種を購入し播種した。
 昨年の台風で2棟のパイプハウスは被害にあっている。ユーカリは露地での栽培。
 7月に夏枯れし越年できないため1作の栽培である。
 11月にプラグトレーに1粒ずつ播種(楊枝で)、発芽後、ポット仮植。大型鉄骨ハウス内のベンチ上で、一日数回のミスト灌水。1月に定植し5~6月出荷(母の日)。
 4月に播種し、ポット仮植し、苗で夏越しし10月下旬に台風通過後定植、2月より出荷(視察したもの)。
 露地は高畝銀色マルチ、2~3条千鳥植え。株間条間は50cm程度である。ネット1段。
 品種は園芸店で売っていたレモンユーカリは大葉でにおいも強く栽培しないほうがよい。精油を取得するための品種で切り花には向かないのではないかという。
 小葉タイプのシルバードロップ、グニー、ブリッジシアナが良いと思うと語られた。ほかに圃場を見て丸大葉のポリアンセモス、銀世界の5品種が営利販売用として生育、定植してあった。なお島内市場(沖縄県花卉)への出荷のための生産である。島外から枝物等が輸送費高騰の関係で入荷しなくなったための栽培である。50cm程度の規格を主体とし、切り水(圃場にバケツを持ち込み切り、切り口をすぐ水に浸ける)。エルフでの出荷である。
 卸からはたまに120cmのものをと要望されるが、短いもので出すこととしている。苗については水を切らさないが、定植後は大雨で障害・枯れが出やすい。
 太陽の花のグループでは平張りネット内での栽培者も含め、合計3人がユーカリ栽培を開始した。本島南部にも数名のユーカリ切り花栽培者がいるようだが確認していない。沖縄では、7月の大雨 台風での夏越しができない、という条件を持っている。


■山取花材の栽培化も行っていた。太陽の花を通じて中央花き・大森花き等への出荷。
      



雨のなか案内していただいた。

後方にパイプハウス2棟があるが2018年の
台風でつぶされている。
右奥のパイプハウス(被覆)は、
緑色のテマリソウなどが栽培されている。



園田さんは農業の専門化、、、指導歴が長いので
私たちの理解力に合わせて言葉を選んで伝えてくれる


ユーカリの育苗について



11月1日に播種したグニーユーカリ。
ポット仮植して定植を待つ

本島自生で山取が行われていた樹種を
採穂し挿し木等で増やした植物類
圃場内の一角がこうした植物群があふれていた






2/26日本最南端の沖縄東風平kochindaのかすみ草 長嶺さん

■2月26日の夜に昭和村のかすみ草栽培者等にファクス配信した個人ニュースを以下に。草花栽培農家でかすみ草も栽培されている。
 26日に、電話で清徳さんは、たいへんていねいな道案内、、、交差点名、その交差点は右がどこどこへ、、、左がどこどこへ、しかしまっすぐ進むと、次の交差点名、、、、お会いして前職をうかがうと、大工のほか、バスの運転手もされていたことがある、、、、ということで納得した。道に詳しいだけでなく、それを伝える手法が優れていた。
 小規模家族経営の農業は世界の7割で営まれ、この地球を支える生産。
 清徳さんも、多数の草花を栽培し定植する場所を変更しながら、、、輪作することをうかがえる作付け体系になっていた。
 アメリカで小規模経営の農場規模は5~7町歩?以下、、、であるから日本とはひとけた経営が大きい。マイクロ農業というが、家族経営+地産地消である。   

 日本で単品目専業栽培、周年出荷が行き詰まりを見せているが、これは世界規模で同じ課題を抱えている。
 実はマーケットインと標榜しながら、プロダクトアウトの業態なのである。
 アフリカのケニア・エチオピア、中南米のコロンビア・エクアドルの大規模単品世界出荷農場はこの10年でまずかすみ草栽培を開始し、かすみ草を入れた花束出荷に転換している。素材出荷から最終製品での出荷業態になっている。
 アジアでもスプレーマムの栽培の盛んなベトナムでも2018年からかすみ草栽培が導入されている。
 かすみ草は添え花なので、購買率を高める脇役であり、購買率から考えると主役となっている。そのため世界中でかすみ草が必要とされている。その際、大きなボリュームのかすみ草は少量必要だが、枝2Sが必要とされている。
 エチレン感受性が強いかすみ草、品温管理を必要とするかすみ草を前処理・品質管理する技術は花束、花を観賞するために必要な基盤技術を提供している。においを抑制する前処理・中間処理技術も開発され、奥会津では実行されているが、日本の冬春作のかすみ草栽培地の暖地共選産地ではそれを採用していない。


 そして小売店の店頭に必要な季節感。それは枝物・葉物・山取品(栽培化して提供)・草花である。
 草花の一部品目を周年化し新たな営利品目を立てることは大切なことであるが、しかしそれがその品目の需要を減衰させることにつながっている。周年化しない、と言う価値がいま求められている。

 域内の大規模単品生産者と小規模家族経営草花栽培を評価し支援し、どのように組み合わせるか?が問われている。


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       かすみ草ニュース(2019年2月26日・沖縄糸満4日目 菅家博昭)

■明日、27日が最終日で28日朝に沖縄から羽田空港に向かい、午後の品質管理研究会の発表会に出席する。3月1日の公開セミナは75名になったようだ(50名予定)。

■昨日、浦添の沖縄県花卉卸市場でみたかすみ草アルタイルの生産者を、今朝(26日)に連絡先を太陽の花兼島(かねしま)さんに教えていただき、豊見城市瀬長の長嶺さんに電話をした。かすみ草畑は「こちんだ(東風平)」にある、という。自宅からは離れている。いまどこにいるか?と聞かれ、イトマンです、と言うと、イトマンからテルヤ十字路を右に行くとひめゆりの塔だがまっすぐに行く。たから(高良)交差点を左に曲がり、最初の信号は点滅で、それを右に行く。左手にハウスがあるが3m間口のパイプハウスはここしかない(皆大型ハウス)。サトウキビ畑と野菜畑のなかにあるから、、、、
 すぐ向かいます、と自動車でナビゲーションシステムに高良交差点をセットして出発した。
 2014年11月27日に沖縄県花卉卸の宮城君の集荷ワゴン車に同乗して、行ったことのある場所付近だな、と思った。
 迷わず、ハウスを見つけ、かすみ草ハウスを探すと永嶺さんが奥で花切りをされていた。挨拶をしてお話をうかがった。日本最南端のかすみ草圃場である。
 清徳(せいとく)さんは昭和14年生まれ。かすみ草栽培はスターチスシュニアタ等とともに7~8年前に栽培を始めた。圃場を見るとダリアやリシアンサス(トルコギキョウ)等も開花していた。
 かすみ草は夏に立ち枯れるので、気温が低くなる10月25日以降に定植をする。そのアルタイルは開花直前の生育であった(草丈90cm。ただロゼット株も2割あり)
 現在開花しているものは越夏できた季節咲きのアルタイル。草丈は120cm。枯れた株も散見された。
 なぜ切り花栽培をしているのかたずねると、大工、バス運転手をしていて定年退職した。なにもしないでいるわけにはいかないので、花作りを始めた。キクは栽培が難しくプロの仕事で、かすみ草やチースなら初心者でもできると取り組んだ。現在娘さんとともに作業されている。
 その後、近くの食堂で昼食としたが隣国からのマイクロバス観光客であふれていた。

■明日は最終日で、中部まで出向き、生花店等の調査を行う。昨日ユーカリを仕入れていた生花店を連絡せずに訪問する、予定。

■昭和村大岐の父に電話すると、我が家のユーカリ育苗ハウスは昨夜零下3℃になっていた、という。昼は晴れ、夜は零下。今日、底面灌水をした、という。












スターチスシュニアタ


かすみ草アルタイル 越年株(越夏株)の
自然開花(季節咲き)


各種草花の栽培の3m間口のパイプハウス


刈り取りを終えたサトウキビ畑から


清徳さん






2/24(月)午後、沖縄県花卉卸市場 沖縄のアルタイル

■2019年2月24日(月)曇り、23℃、夕方より雨。

午後、浦添の埋め立て地の中央市場脇の太陽の花の集荷所・事務所を訪問した。
沖縄県花卉園芸農協(太陽の花)は、JAおきなわと双肩の組織で、JAが長男、太陽の花は農家二・三男を主体に組織化し就農し独立した団体で、日本の3月の小菊はこの団体が責任産地となっている。
 昨年夏からこの集配センター機能が強化されている。夏小菊の出荷に対応できる増強が行われていた。
 空調設備を増設し、真空予冷機4基の改修をして、搬送機器も改めている。

 農協の兼島学さんに現況をうかがうと、12月納品に苦労されたようであった。台風25号、集中豪雨、高温で、過去の経験が通用しない気候変動になっている、という。


 次いで、隣接する沖縄県中央卸市場花卉部の入荷量調査を行った(個人)。かすみ草、ユーカリ等を詳細に調べた。
 まず、沖縄はかつてかすみ草導入時期に内地(本州)にかすみ草出荷を行った産地であったが、ほぼ栽培がなくなり、近年に島内直売所向けのかすみ草が栽培されている。
 数年前に卸職員の案内で栽培地を調査し、生産者にお会いしたことがある。自分で作っている草花にかすみ草を一本いれて直売所・道の駅等に出品すると、購買率が良くなるのだ、という。アルタイルが栽培されているが、育種種苗会社に聞くと沖縄での栽培実績は無い、、、という。詳しく調査すると、四国・九州等の種苗会社代理店が、沖縄の種苗会社に卸、それが生産者に行っており、四国までしか育種会社では追跡ができていない、、、、ということだった。
 会津では若松の菊池種苗が代理店であるが、そこが山形等に苗を販売している、、、と同じ構図である。


 2月25日の午後3時すぎ、沖縄県花卉市場(卸)には、島内産と思われるかすみ草アルタイル1箱(エルフ)があった(現在、調査中)。80cm10本での出荷。
 花の品質は良く、熊本県・和歌山県産が入荷しているが、それらは低日照で花が大きくなり一重化しているが、島内産と思われるアルタイルは花がひとまわり小さかった。

 ユーカリも同じであるが、沖縄への直接出荷者・転送業者が高騰する航空運賃で出荷を抑制するなか、島内では多彩な草花・枝物・葉物(亜熱帯葉物では産地である)の島内産地化が進むのは想定されることである。

 ただ台風等の自然災害、、、、平張ネットハウス等が増加しているなかで、小品(生産・売り上げとも少ない)をどのように評価・支援するのかは、たいせつなことになると思う。沖縄では島外から来ての婚礼も多くあり需要は多い。


 沖縄県花卉卸の平隆社長に立川幸一部会長からの伝言をお伝えし、洲鎌さん(ユーカリ担当)、玉那覇さんにセリ前のなか立ち話をした。

 場内仲卸の花の二葉屋の谷口社長とも立ち話した。入荷していた「福島の花桃」の箱の中も見せていただいた。
 ユーカリを1箱仕入れていた(名護産)。





立箱はリシアンサス



天井部が増設空調機


搬送機

後方に真空予冷機





建設後31年





平成15年事業


コンテナ


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セリは16時から月水金

かすみ草アルタイル80cm10本(右)
沖縄本島南部産






沖縄名護産のユーカリM50cm
園田さんのものと思われる
右がシルバードロップ30本
左は20本ミックス