9/12(水)気温10℃、赤い糸の気づき 縄文の赤い糸

■2018年9月12日(水)曇り、10℃

 昨日、北海道では今年はじめての零下の気温に。
 当地は今朝、冷え込み10℃。

 早朝より、かすみ草採花作業(終盤)。

 試作かすみ草の調査に、スミカの柿沼氏が来村される予定。

 石垣島から来県された3名の皆さんは、三島町西隆寺から会津若松・高速バスで上京。羽田から那覇空港。13日に石垣空港に帰郷される。

 
■9月7日に私は上京し、麹町のJFMA事務所にて松島義幸さんと9月下旬から12月まで国内10カ所で開催される、花の日持ちセミナーの内容の細部について打ち合わせた。

 その後、東銀座の歌舞伎座近くの時事通信社ビル2階で開催されている沖縄工芸展で八重山上布の石垣市織物事業協同組合の皆さんが出展している場所を訪ねた。→ 9月7日記事

 そこで、八重山式高機yaeyama-shiki-takahataのアヤツブルに捺染(なつせん)の実演をされている敏江さん、来場者への解説をされている佳子さんの様子を参与観察していた。久美さんは受付近くの会場で小物販売をされていた。

 




 捺染の染料はクール(紅露)で、石垣島・西表島が北限の染料植物で、台湾の台東の布農族のからむし調査時にも見ることがあった。

 佳子さんはクールは、「茶色に染まる色」と表現、来場者に説明されている。

 実演している敏江さんの右側には、そのクールの「赤い」染料が入れられた小さなタッパー容器があり、そこにタケフデを浸しては、捺染作業をされている。
 それはなんですか?と、見せていただく。

捺染用のタケフデ

染料のクールと、糸

捺染


 9月11日午前、来村された3名の方々と、昭和村大芦集落内を歩く。午後に道の駅しょうわ(織姫交流館)で、八重山上布・文化の会合。
 道の駅のスタッフ、織姫事業のスタッフ等が手際よく会場準備・後片付けを手伝ってくれた。

 ぶー引き(からむし引き)の実演で、剥いだからむしをまとめる作業をはじめて見た。昨年12月の視察時には確認できなかった。水に浸ける。


からむしの皮を剥ぎ、あるていどまとまると
このように束ねて水に浸す。
植物繊維の素材「束」。

この記録ははじめて


 後半の座談会で、7日に撮影した、「赤い」クールの染料が入ったタッパー容器の中味について、PPT(スライド写真)で上映し、敏江さん、佳子さん、久美さんに司会役として尋ねた。

 もとはスポンジにクールの染料をしみこませ、タケフデで使用した。

 それではアワが出たりしてうまくいかないので、素材を変える。

 組合員(織物の仲間)の一人が、タテイト(機械紡績糸のラミー=からむし)の一部を切って入れてみて使用すると使いやすかった。

 ヨコイトのブー(からむし)だと、染料を吸いすぎるので、タテイトのラミーが良い、、、、という説明である。

 同じ種類の繊維であるが、機械紡績糸と手績み糸では吸湿性が異なるのだろうかと疑問を感じつつ、、、、聞いていた。納得はしていないが、、、、科学的実験をして検証する必要性がある、、、、

クール染料とラミー(からむし)糸


 この会合を終了して、就寝しながら、考えていて、未明に気付いたのは、
 座談会で佳子さんがアカネ染めの糸の1枚の写真上映を見て、「赤はシマ(石垣島)には無いので、昔から島外産を使用してきたので、島外産を使用することに疑問もこだわりも無い」というような解説をされた。



石垣島 2017年12月撮影 アカネ染料による糸染め



 私がなぜ、7日に東銀座の会場で初見したクールの糸にこだわっているのか(深層意識)、、、それに気付いたのは12日の未明である。なんと6日間もかかっている、、、、

 「あ、あの赤い糸は、縄文時代晩期の奥会津の三島町荒屋敷遺跡から出土した、漆の朱色(赤い色)の糸だ、、、、」


 用途不明の短い赤い糸が縄文晩期の遺跡から出る。また糸束の小さな玉も出る。

 八重山(石垣島・西表島)の文化で、11日午後の座談会で「ニンガイ(願い)に使うブー(からむし)」について、1本の短いからむし糸で1粒の米を、、、あるいは8の字にしたからむしの糸、、、、すべてマジナイの要素にからむし(苧麻・青苧・ブー)が使用されている。


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 桂子さんの語る話では、「イト ito」と発話される内容は、からむし(ぶー)の繊維の総称である。
 「よいイト(からむし)を植える」
 「昭和村のからむしのイト(原麻)は優れている」

 時折、昭和村を「このシマ(島)」と発話することもあった。日常で会話している内容が、よく出て、伝わる、気持ちのこもった情熱的な会話が多かった。