9/30(日)43箱 台風24号

■2018年9月30日(日)台風24号待ち、曇り。

 午後4時すぎまで降雨は無く、日が暮れてから数回雨が降った。また風は無いが、夜に少し風を感じるほどの微風になっている。
 9月4日の台風21号とは異なる。24号は直上通過と予測されている。進路の東側に入らない限り、大きな被害にはならないが降雨は心配。
 日本海を北上する台風では、当地は必ず被害が発生する。

 35年以上営農していると、災害が日常的にあり、それを含めて、考える。被害の少ない年、多い年、それを慣らして考える。小規模家族経営でしかできないことだ。大規模経営だと被害が甚大だと初期投資分が負債になってしまう。
 また災害・被害は仕事の内容を見直すことを促す。福島県内の東京電力の原発が海に面していくつも建設されている、、、ひとつの津波ですべて爆発する、、、それはハウス立地と台風にも似ている。分散して3~5カ所にパイプハウスを建てているのは、過去の台風災害からで、遠方の狭隘な圃場から辞めてきているがそこは被害が少ない。

 考えながら小規模家族経営をしていると、その経年が力になるのが農業の特徴。今回の日持ちセミナーはそのことを伝えている。

 雪害からハウス骨材を守るため、秋にすべて解体するのも、「災害予防経営」。近日発売の現代農業誌でも紹介される。



 露地草花の取り込みが夕方まで降雨がなかったので、はかどった。夜9時までそれを調整・エルフ出荷でまとめた。43箱。
 フローレンス・フェンネル(シード混合)80cm優2L30本が3~4箱、40~60cmのグリーンミスト30本入エルフで10箱程度、ダウカス50本1箱、ユーカリ(ブリッジシアナ=アップルボックス)60~110cm20本2エルフ(露地)。
 オリジナルの露地栽培草花「リアルアース・クロップ(作物)」のトウゴボウも110cm10本3箱程度。露地作物が秋田・山形でも作付けが増えている(リンドウ等)。露地の価値は気候変動を反映している点で、コミュニケーション・クロップとしても優れている。

 ほかにかすみ草類。

 9月28日・29日の山形秋田の訪問記録と感想をまとめて「かすみ草個人ニュース」を40通ほど夜9時30分ころまでファクス配信した(a4版1枚、1000文字程度)。

国連の持続可能な開発目標(SDGs・2016~30年)の中でも家族農業の役割が位置付けられています。 →世界の潮流は小規模・家族農業 よびかけ人代表 関根佳恵さんの報告(要旨)

■会津田島・土っ子田島ファーム → なぜ品質管理が必要か? ---

■10月3日(水)父の通院。5日午前が手術。

10月4日(木)上京・午前JFMA事務所。

10月6か7日、日帰りで新潟県十日町市展示会(生け花と古布)。

10月9日 日持ち試験プロジェクト中間報告会、10日IFEX(JFMA、MPSブース)。

10日(木)・15日(月)。16日(火)通院日。

17日上京、18日・19日高知県日持ちセミナー。

21日、新潟県十日町市博物館(20日東村純子氏講演)。

9/30(日)台風24号来。REAL EARTH CROP 露地草花の収穫

■2018年9月30日(日)曇り

 10時過ぎ、会津田島駅着。関東・栃木県までは大雨。県境を越えると、雨の跡はあるが曇り、稲刈りも進んでいる。自動車で舟鼻峠を越え、11時から12時30分まで、露地草花類の取り込み。雨が降っていないので、作業は可能。雨が降ればハウス内(9棟残し、あとは屋根ビニルをすべてはがした)の採花に切り替える。

 とりあえず、境ノ沢圃場のトウゴボウ、岩下のダウカス、ユーカリ(アップルボックス=ブリッジシアナ)、大田圃場のグリーンミストを採花した(バケツを持ち込んで、1本ごとバケツ水に入れる「水切り」。茎元から空気を入れずすぐ給水させる)。午後は、降雨になるまで露地草花採花。水切りして水揚げさせているので、調整は夜か明日に行う。
 

 直上を通過する場合は、台風の目になるので、風害が出ない事例も過去にはあった。雨の量は気になる。

 浅草始発の東武鉄道には高齢の登山客が多い(日曜)。台風直撃ルート下で、予定を変えないグループが多い。車中で会話を聞いていると家族(息子や娘)から「台風の来る日に、山に死に行くのか、、、」と言われたが、来た、という人も多い。一方、中止された人たちも多く、空席も目立つ。



■9月29日昼前、秋田市の国際ダリア園で塙町役場の一行と偶然にお会いして、塙町副村長(かつて矢吹の農業大学校に勤務された経験あり)から、日本農業新聞に昭和村のかすみ草の記事が掲載されていた、と教示され、帰宅して見てみると、隣地区のヒロユキ君が出ていた。彼は就農10年目だが、生産者ではいちばん若い。現在新規就農している皆さんは30歳台が多い。



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■9月28日ー29日、山形県・秋田県の日持ちセミナー。切花農家の若い生産者らと懇談した。私たちは引退の時期に来ており、こうした20~30歳代の生産者に、自ら思考して対策ができる農家になれるよう、助言・協力をする世代になっていることを感じた。
 台風対策や稲刈で繁忙なのに、夜の会合だけ参加してくれ、熱心に自分の経営の課題を話す生産者たち。課題が明確だと処方箋はすぐに出来るが、問題は自分で考えた処方箋かどうか、である。自分で考え、微調整しながら現場の対応を変化させることができること(一人で対応できる)が重要である。他人から言われたことのまま実行すると、なぜそれが効果が出たかが理解できない。答えは簡単には伝わらないので、植物の見たて方・処方の考え方、、、つまり考え方を伝えることで気象変動に対応できる農家が育つ。

 最初は自分が何を理解していないか、何がわからないかが、わからない。しかし自ら考えて農業を行うと、疑問が多数出てくる。それをノートに記録しておいて、時間をかけて思考する。
 「聞きたいことがたくさんあるから、今夜、ここに来た」という30歳代の農家が、会食会場に飛び入りで来た。
 「聞きたいことが、出てくる」ことが重要で、それを自分で考えてみる、、、しかし答えがわからない場合は、助言、考え方の助言をする。



9/30午前5時30分 都内地下鉄駅



浅草駅(東武・松屋)
6時30分始発




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奥会津 昭和村 大岐
11時(9月30日  曇り)





かすみ草ハウスの屋根ビニルは5棟はがす
台風対策


グリーンミスト(露地)ハウス内 屋根ビニル無し
フラワーネット無し

電照ハウス

露地栽培のユーカリ。
ブリッジシアナ(アップルボックス)

ほとんどはハウス内栽培をしている。
ハウス内で10cm、露地で110cm。
多忙で手がかけられず、10cm。
しかし無水の60日間が続いても、
露地だと、「朝露」が、落下して育ててくれる。
ビニルハウス内ではそれが無い。
ダニの問題も同じ要因。


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■9月30日昼、奥会津書房から11月刊行予定の我が著作のテキスト(一次校正)が来る。400字換算で700枚。28万文字。A4用紙で250ページ(枚)。台風24号、25号のなか、数日で校正し返送する予定。
 原稿は2018年2月から8月末までの執筆。

9/30 日曜日 東武浅草駅 会津田島行き

乗車。3人。小雨。





松島さんの報告

9/29(土)秋田市。日持ちセミナー2 終了

■無事にセミナー修了。秋田から羽田空港着22時。23時宿着。30日始発で帰る。


松島さんの報告





















09/29 18:45 秋田空港着

すべての日程を終えて秋田空港に到着。搭乗時間まで待つ。台風24、25号がやってくる。


秋田の国際ダリア園では福島県塙町副町長などダリア栽培の皆さんにお会いした。新品種の選定に。





日持ちセミナー1山形県新庄市、9/29-30やまがたフラワーフェスティバル(新庄駅ゆめりあ)。カスミソウ4点。

■2018年9月29日(土)台風24号、25号。

 JR新庄駅東口の商人宿7階の窓から見える朝の景色は、白い濃霧である。昨夜、濃霧で日照不足になる、、、という話、、、を感じさせる朝である。「菅家さんの棲む奥会津昭和村の山間部より日照不足になっている」という。それが最上苧(もがみそ、近世で国産第一の生産量を誇ったカラムシ)の環境なのだろうかとも、感じた。山形県最上郡の拠点の新庄市に1泊した(註1)。




 昨夜、やまがたフラワーフェスティバルの準備(品評会)に参加された山形県内の生産者・農協・全農・県の関係者の懇談会が会場近く(西口)の大地会館(農協経営)の2階で50名ほどで開催された。会費制。
 私たちセミナー主催者5名も、この会合に参加した。

 最上広域トルコギキョウ部会会長の赤間初男さん(昭和35年生、新庄市大字昭和地区)が右隣に座られ、再会、近況についていろいろお話しをうかがった。
 夏の2回の大雨の被害がたいへんだったようだ。
 現在は稲刈りだが、雨続きではかどらない、、、


 2015年11月20日、山形県新庄市花き連絡協議会(柴崎紀明さん、赤間初男さんら引率)より19名が来村され、昭和村花き振興協議会として受入案内を致しました。着時間が90分ほど遅れ、視察場所のいくつかを繰り上げ案内し、午後に船鼻峠を越え田部の湯田浩仁さん宅に向かいました(トルコギキョウ、カラー栽培)。スミカの柿沼さん、中山さんも随行されました。収穫は終わってハウス解体も済んでいますが、スミカ試作圃場を案内しました。

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 新庄市のカスミソウ生産者は4名。アルタイル、ベールスターの栽培で現在出荷中である。品評会にも4点が出品されていた。

 昼間に庄司啓介さんのベールスター栽培ハウスを視察し、本人から課題等をうかがった。
 その際、小菊を栽培しカスミソウを栽培している新関一志さんからも現在の課題をうかがった。
 夜の会合に新関さんが左隣に座られ、現況のカスミソウ栽培の課題について聞いた。

 トルコギキョウ栽培から、リンドウ新種の露地大規模栽培をはじめている朝に視察した泉田地区の加藤卓也さん。テーブルの正面におられるので、「泉田イモノコ(伝統野菜)」について詳細を聞いた。

 そういえば、山形県内の地区別のテーブルになっているので、私の座ったテーブルは最上(もがみ)地区であった。最上苧(からむし)も近世はこのような生産者が栽培・出荷されたのだろうと考えながら、多様性が否定されない雰囲気を味わった。新品目、新品種の導入率が高い地域であるとも感じたが、ベーシックアイテムもきちんと栽培されている。土壌の課題も背景にあることを知った。つまり輪作体系の模索のなかの結果として新しい切り花品目が多種導入されている。進取性が高いし、関西地区の卸とのつながりも深いのは、近世(江戸時代)の最上川舟運から酒田からの日本海航路(船)の背景がある。

 カスミソウの課題は、いますぐ解決できることはお伝えしたが、やはり品種導入の課題がある。カスミソウを理解されていない卸からの品質要請もあるので、卸市場の担当者からの要望のいいなりにはならず(主張を真に受けて対応すると産地が崩壊する 註2)、6ー7月の越冬株、8ー9月、10ー11月の3時期に分離して仕事を考え、それに見合う作業手順にするのがよいと課題をノートに聞き取るなかで感じた。一年中同じ管理にせず、という提案。現状の時間がかかる管理(手段)に捕らわれて、仕事の本来の目的であることが見えにくくなっている。
 それは稲作、多品目の管理との調整を必要とし、時期別に省力化(トレードオフ)することと、株あたりの採算性、採花率、社会変化(顧客側の変化)に対応する、、、

 2次会が希望者で近隣地(うおたみ)で行われた。私はPPTの直しのため、辞去し21時に宿に戻った。2次会は、同行の松島義幸さんらにお任せした。

 散会時に昼前に視察したMPSの認証農家の熊谷市夫さん(昭和25年生)と立ち話。私が履歴で話した(講演)、奥会津での炭焼きの話に関連して少しお話があった(註3)。市夫さんは、リンドウの研修で長野県へ、、、、帰郷し各種草花の栽培からバラ大規模栽培を鮭川村京塚で平成元年から開始している。現在25,630m2で出荷本数は300万本(72品種)。
 そのほか、起業時から続けているリンドウと、2017年からスノーボール(枝物切り花)を12,419m2で約50万本(18品種)。

 昼食は、樋口博紀さんの案内でJR新庄駅ビル西口の日本蕎麦店かもんで、樋口さんが注文したものと同じものを。創作あぶらそば。1200円を支払った。油そば、と表記されているが、ざる(かけ)蕎麦である。

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(註1)ホテル・ルートイン新庄駅前・703号禁煙室。新庄駅東口にある。宿泊したのは、はじめて赤間初男さん宅のトルコギキョウ生産の取材調査にきたとき。東口は新幹線が開通した際の開発で、無料駐車場があるだけ。



(註2)たとえば、カスミソウに付いている葉を主茎・側枝の小葉まで、すべて除去せよ、、、満開で出荷せよ、、、という日持ち性を理解しない無謀な要望である。葉で蒸散・呼吸しており、それが無くなると花だけで呼吸するようになりすぐ劣化する。切り前は産地の重要な課題で、すぐ使える状態の満開にするかどうかは、仲卸・使用者側で開花促進(水曜に仕入れて金曜・週末に使用する実需者が増えている)すべきである。あるいは農協が開花しすぎの、生産者の花を送ることで対応できる。

 会津よつば農協かすみ草部会では、結束部の葉と最下枝とその上の主茎の大葉を計4枚とるだけである。これはバケット輸送(エルフ)等で、5cmの水深で15cmの結束部であるが、下葉が水濡れしそれがバケット内に落ちたりして汚すことが無いようにしている。本来、下葉は結束部以外とる必要は無い(葉の傷等、理由があるものは除去する)。
 無理な要望をする卸の担当者との取引は見直し、異なる卸への出荷をすることが必要である。無理解の卸の担当者と関係性を持つよりも、自主自立の視点で仕事を考えることが重要。それを理解してくれる卸の人と関係性を作っていく。

(註3)市夫さんも青年期に2年間ほど炭焼きを経験されていたという。その後、リンドウ栽培へ。私は父と炭焼きを高校生・20代まで経験し、弟二人も高校生の時に体験している。これから私がやりたい仕事のひとつである。炭焼きは良い産業で、冬期間にもできる山間地では今後必要となるもののひとつである。戦後、昭和村を支えた炭焼きも、現在、昭和村村内では両原地区(船鼻峠)で焼かれている羽染良吉さんお一人である。炭は直売のほか、下郷町大内地区(伝統的建造物群)にて使用されている。
 徳島県の木頭地区では、炭焼きが行われており、昨年4月に訪問した。
 紀州備長炭の産地の、作家、、、宇江敏勝さんの『山に棲むなり』(新潮新書)等はその炭焼きの精神を伝えている。昭和村野尻の青年が戦後に炭焼きから指導員として奥会津で活躍することも、三島町史集落誌の調査のなかで聞いている。その方も、福島県浜通り地域の炭焼きを視察して、紀州の炭焼きを見ている。





秋田県
山形県



山形県最上郡

赤間初男さんは、
「我が家から信号4つで、秋田県に入る」と
語る。

「んだから、秋田の花作りの人たちも
よく視察に新庄い来る」





JR新幹線駅 新庄駅のエレベータ扉のレリーフ

古地図で、新庄駅を中心とする最上地区

赤間初男さんに言わせれば、
踏切のある新幹線は、特急であって、
新幹線ではない、、、と山形新幹線を表していた。
そういえば、東北のニュース(テレビ・ラジオ)を
聞いていると、山形新幹線車両が
カモシカと衝突して遅れが出ている、、等
在来線をそのまま利用している線路での課題、、
福島から米沢間では落ち葉によるスリップ、、、等。


現在、高速道建設が進んでいる。
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■私は今回の国内セミナー10カ所では、生産者の立場から産地の課題を整理し、それをもとに、品質管理、特に日持ちする花を届けるための「手段」と「目的」、将来の産地の方向性を提案することとなっている。
 卸市場の立場から樋口博紀さん、科学的な知見から海下展也さん(クリザール・ジャパン)が講演、同行されている。このお二人の問題意識と講演内容を会場で聞きノートを取り、講演後の関係者との懇談のなかで、話されている内容で、私自身の報告内容も修正していく。

 基本技術と、その背景にある思想(哲学、考え方)、手段と目的、世界で行われている方法と、あるべき未来の姿を、単に準備したスライド(パワーポイントPPT)の説明に終わらない報告・講演になるよう、口頭発表の意味、対話という手法を意識して対応することとしている。基本内容は変化しないが、その土地の文化性と課題解決のために必要な将来像を、土地の皆さんと考えていくこととしている。

 今日29日午後の秋田市でのセミナーには岩手県から聴講される参加者もおられる。

 山形県新庄市を8時30分に出発し、新庄寝坂トンネルから秋田県境を北に向かい、湯沢市からさらに北に向かう予定。このへんは、樋口博紀さんの運転にまかせ、同乗しているだけ。うご(羽後)、、、秋田県内では花の関係2カ所視察を計画し、午後2時のセミナーとなる。


■赤間初男さんから『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)』の著者、今村祥吾について解説を受けた。時代小説で最上地区が舞台となっている、という。



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■9月28日15時、昭和村の集荷所では、カスミソウ目揃え会が行われました。→ 立川幸一さんのブログ

 写真は立川幸一さんのブログより引用




9/28(金)山形新庄での日持ちセミナー修了

■2018年9月28日(金)曇り。

 羽田空港0715発のJAL便は、松島さんも搭乗し、5名で、約1時間で山形空港着。レンタカーで生産農家をまわる(9~12時)。3箇所。リンドウ・バラ・うちかすみ草は1ハウス(ベールスター)を見た。よい圃場でした。
 午後2時から4時まで新幹線新庄駅のゆめりあ2階で、日持ちセミナー。樋口さん、海下さんの講演は、たいへん説得力があり、理解しやすい。



 会場では花の品評会も行われ、かすみ草は新庄市の生産者4名が出品(アルタイル1、ベールスター3)。

 18時30分から地元生産者と懇談会。そこで、詳細の経営状況をうかがう。

 明日29日は雨天、秋田市にレンタカーで移動。終了後、20時最終便で秋田空港から22時着の羽田へ。



羽田第2



新庄市

今泉 加藤卓也さんのリンドウ新種



かすみ草ベールスター
庄司啓介さん圃場
新関一志さんと対話。

MPS熊谷園芸 バラ、リンドウ、スノーボール


新庄駅ゆめりあ
品評会









かすみ草4点


セミナー


海下氏