花のJAS(政府の新認証制度)

■2018年4月25日の日本農業新聞の論説記事が、花のJAS認証について取り上げている。日本農業新聞は農協グループの機関紙で、農協という組織、およびその組合員の立場にたって論調を維持している。
 政府は簡便な花の品質管理認証(年間登録料個人の場合1名1万円、生産部会団体の場合1名3000円等)、オランダのMPS(年間登録料1名5万円)、この新制度の花のJASは年間1名10万円以上で、団体の割引は無い。
 会津よつば農協かすみ草部会は77名なので、MPS認証登録の場合385万円、花のJASの場合770万円、簡易な花の品質管理認証だと23万1千円(いずれも年間認証料)。

 第3者認証というのは、第3者認証に頼るのではなく、生産者個人、あるいは生産部会内部で、同様の現地審査を一年に何回も自主的に行って、品質事故を未然に予防することが目的である。
 この数年、製造業で著名な大企業(新幹線の台車破損、鉄鋼業、自動車製造業等)で、製造現場が規則を守らず大きな社会問題に発展している。そうしたなかで政府のJIS認証工場でも、手順を守らないことが日常的に行われていた。
 これは第3者認証は抜き取り検査のため、すべてを日常的に管理するのは当事者の役目で、それを怠らないように緊張感をもち確認するのが、第3者認証の現地審査確認調査である。

 私も花の品質管理認証の取組協議会で、現地審査を担当し、1年以上もかけて現場の改善(特にバケツの清潔さ)を行った生産地・小売店等を知っている。改善勧告が出れば、認証にはならない。しかしねばりづよく現場では、そのために必要なてだてを講じて、再度審査、審査、審査というなかで基準を達成している。するとそこの担い手の生産者・小売店の場合は従業員の品質管理・清潔さへの認識ががらりとかわる。それが日常になると苦にならなくなる。
 またいずれも作業場では喫煙が出来ない(禁煙)となっており、それが達成出来ない事業所も多い。しかし現代では、禁煙は社会の合意となっており、副流煙による2次喫煙被害の防止のほか、花の場合、煙のエチレンガスにより植物が悪影響を受ける可能性が有り、日本以外の産地でもMPSを取得している農場は禁煙が原則である。

 第3者認証は、基本的条件であって、それは手段であり、産地そのものの商品規格・プロモーション等が購買客を引きつける。適正に生産され、採花後管理(前処理)、出荷品が低温で扱われているかは、産地の基本的事項である。
 5月25日の広島市での講演では、こうした生産地が行なう基本的な作業の意味について具体的に詳述する予定である。