4/23(月)首長選挙の結果。ヤマで使う道具の捨て方。

■2018年4月23日(月)
 ハウス建て作業の継続。
 『かすみ草ニュース』ファクス配信。
 
■ラジオ福島のウェブサイトより転載

昭和村村長選挙開票結果(最終)
舟木幸一 無所属・新 555票当選
渡辺稔雄 無所属・新 499票
投票率は、92.29パーセント


南会津町町長選挙開票結果(最終)
大宅宗吉 無所属・現 4,420票当選
湯田芳博 無所属・元 3,593票
湯田文則 無所属・新 3,209票
投票率は、82.41パーセント

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■4月25日は会津よつば農協洋花部会カスミ部の生産者全員でかすみ草圃場巡回。仕事の進め方。成果をひとりじめにしない産地運営が「圃場巡回」で、すべての生産者の圃場(かすみ草栽培ハウス、生産者一人につき1カ所)を巡回します。かつてどこの産地でも行っていましたが、現在行っているところはほとんどありません。出荷が目的になって、製造段階はチェックしない、共有化しない、、、農業とは「再現性」を共有することで、そのために仲間が必要になり、一握りの人が決めたことを行なうためにあるのではありません。品質管理認証で、作業場で前処理等の技法を確認するのも、再現性の共有化(その作業の背景にある意味を共有する)ためにあります。生産者が多くなれば集落単位で「圃場巡回」を自主的に行える産地であるかが、本質的に「インスタ映え」する産地になる近道です。協同するとは効率化ではなく、自主的に時間をかけて全体性を取り戻すことにあり、そのためには未来をつくる視点が必要。 → 会津美里(にいつる)菊地敏雄さん


■ トヨタ財産ジョイント(バックナンバーPDF)。山岡義典さんの連載が良い。 25号「地域資源の活かし方」、26号は「文化としての農」、最新の27号→ トヨタ財団

西米良では、作物であるヒエの幹をハシに加工している

 
■4月21日に十日町市松代郷土資料館で開催された民映研の記録映画上映会で、『茂庭』『西米良』の焼畑の映画を観た(それぞれ40~43分)。東北の福島市、九州の宮崎県の映画それぞれで、焼畑の映画というよりも、何を食べてきたのか(穀物)、どのようにして食べたのか(料理法)をていねいに取材記録されたものでした。
 そのなかで、ふたつの記録ともに、野良(ヤマ)で弁当を持参して昼食等を食べるとき、ハシ(箸)を持参せず、そこにある植物(樹木等)の棒を削ってハシを作り、食事をして、それを折り(再使用できないようにして)、そこに捨てるという作法(きまり)であった。
 家ではない場所で食べる場合のハシのあり方は、食堂で外食をした時のワリバシは捨てることに同じ意味があるように感じた。

 台湾のからむし利用のなかで、民族により道具の利用形態が異なっている。ある民族は、夫(男性)がそのからむし畑の近くで採取した竹を加工して、からむし挽きの筒を製作し、妻(女性)が繊維を取り出す。しかし作業が終わると、その道具を割って、再使用できないようにして、そこ(ヤマの畑)に捨てる。
 一方、異なる民族では、同じ道具だが、再使用する道具として、まず竹を煮て腐りにくくして、その道具を製作して、植物繊維を取得する。この場合、素材のからむしを畑から家に持参されていた。作業場は集落内の自家近くで行っていた。
 畑で行なうのか?素材を持ち帰って集落内で行なうのか、、、その道具に憑依した何かを集落内に持ち込まない作法なのか、、、そうしたことを「焼畑」の映画を観て考えた。
 


 山形県新庄の生花店ハナヤ花店の軽部さんは、大学の民俗学調査で、卒論で自らの親族の祖父のキノコ取りの調査をされた。その際も、ヤマにキノコ取りに入るときに樹木の棒を1本取得し先を削って、山中でのキノコを採る際の道具、杖として利用し、帰り道で、その道具をヤマに捨てるという作法を記録されていた。10年ほど前に論文を読ませていただいたときに、そうした事例があることを知った。

 山中に、作物空間を作ることは、野生動物のえさ場を作ることであり、それを防ぐ意味で、火を使いヤマを焼き、煙でいぶす(動物がいやがる)。


 4月22日に大岐の高畠の川流のかすみ草畑で、昨年秋に解体したパイプハウスを再建(ハウス建て、という)をしながら考えたのは、以上のことで、まだ思索は深まっていない。

 そして宮崎県の西米良(にしめら)で、焼畑の脇に小屋掛けして、そこで昼食時、休憩時には、必ず火を焚き、やかんで御茶を沸かす(茶の生葉を火でいぶり、柔らかくしてから葉を取り入れる)。この際、毎回、火を使うことに重要な意味がある(煙を出す、人が通っている場所である気配を残す)と、読みました。効率的には、そうした行為をせずに作業(労働)だけすればよいのですが、そうした時間を含めて意味があるように作業が歴史的に組み込まれている。

 5月12日に異なる2本の記録映画が上映されるので、そうしたことに注目したいと思う。(菅家博昭・農業)