3/14 ホンウルシとヤマウルシ

■2018年3月14日(水)

  → 熊本県産の新品種の自然先緑色のかすみ草、東日本板橋花卉に

■昨日、会津若松の通院の車中で、父・清一(せいいち、85歳)が、ウサギ獲りと、漆(ウルシ)の話を聞いた。運転中なのでノートを取ることもできないので、記憶をふり返り記す。
 
 まず、大岐での戦前の炭焼きで、父の父親(私からみれば祖父)の清次(せいじ)は角の(長方体)炭俵に焼いた炭を詰めていた。その時、ヤマウルシの木(棒状で細く枝が無い)を裂いて、組んで両側を閉じた。前もってフタ状にたくさん作っておき、はめたという。
 丸い円柱状の炭俵の場合は、柴(樹木の梢の細い枝)で、ふたをした。父の時代の炭焼きはほとんど丸い形状であったという。
 
 さて、会津藩を支えたウルシノキについて、ロウソクの原料としてのウルシの実がたいへん重要であった。
 ヤマウルシの実に比べると栽培漆、、、ホンウルシはたくさん実が付く。

 大岐では、1本だけ、ホンウルシの木があった、と父は語る。大岐集落の南西の高畠、その「ウエンデイ(上ノ台)」のカツジ兄のからむし畑の山際にあったという。いま山際には杉の木が植えられているが、7割ほど枯れた太いウルシノキが、父が子どものころにあった、という。昭和十年代のころである。
 親などから、あのホンウルシの木には近づくなと言われて育った、という。近づいただけでも「まける(かせる)」と言われた。
 いまこのからむし畑は荒れてススキが占有してしまったが、畑のほとりに白い花を付ける古いモモノキが1本ある。このモモノキの白い花が咲くときに「からむし焼き」をする指標になっている。
 
(続く)

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■先日、ファーマーズカフェ大芦家のカウンターで、栃木県生まれの男性の方から、日光東照宮の修繕の話をうかがった。かつて中国産のウルシ(樹液)を使った補修では、塗膜が剥がれ10年しかもたなかった、、、という。それで日本国産のウルシ(樹液)で修復作業を行うことになった、という。


昭和村松山 → 奥会津のウルシ古木調査、この樹に会うために(2014年10月23日)

→ 漆(うるし)の巨木 柳津町湯八木沢 幹まわり247cmの巨木(2015年8月12日)
 
→ 湯八木沢のウルシノキ古木247cm(2015年9月1日)





昭和村松山のウルシノキ


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■さっそく情報をいただいた。国産ウルシでも、茨城県の大子漆が良い。土地により異なる。国産でも中国産に近い品質のものもある。→ 中国産と国産ウルシのちがい