引き合いのあるかすみ草(花)と、そうでない花。コミュニケーション・クロップ(作物)。

■2017年5月13日(土)雨
 
 暖地、冬春のかすみ草産地を訪問して感じることは、かすみ草が安い、売れないと言っているのは、(1)(3)の生産者。多様な形態のかすみ草を出荷している人は、売れている、引き合いの強い(品不足)のかすみ草があることを知っている。栽培品種の問題ではなく、それは出荷商品のサイズ(規格)、仕入れ価格帯の値頃感、多色で対応すること、で解決することが可能であることを知っている。(1)白の2Lの単価が、かべに当たっているだけなのだ。かすみ草すべてが売れないわけではない。白の2Lが高く売れることがあたりまえという時代が終わっただけ。品種の価値より規格(サイズ、長さ)の価値、、、当然、短いかすみ草の価値が高い。それは仕入れ値段の価値(40円から70円で仕入れられる花という価値)。
 

 (2)(4)を出荷している生産者は、(1)(3)が売れないだけ、と理解している。何をすればよいかもわかっている。

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 (1)80cm、、、の草丈、、、いわゆる2Lのかすみ草。
 
 (2)60cm、、、の草丈の、いわゆるSサイズのかすみ草。

 (3)白のかすみ草と、 (4)多色に染めたかすみ草。

 
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 (1)これしか生産していない人は、安値に苦労している。
 
 (2)もあわせて出荷している人は、注文は(2)に集中し納品が難しい、品不足と嘆く。(2)の商品をどのように生産するか、調整の葉取り手間を省くか(トレードオフ)に課題があることを知っている。
 
 (4)をしている人は、白と染めの比率、手間のかかる染めを何割まで行うことがよいのか?経営の中味について深慮をはじめている。染めかすみ草を必要とするお客様は多数存在すること、それにどのように納品するかを考えている。

 ※商品規格ごと(長さ、サイズごと)の顧客の把握と変化を調査してみると、対応策は容易に見つかり、解決策は品種を入れ替えるだけで解決できないことであることがよくわかる。顧客ごとに解決策を考えると、取り組みの方向性が明確になる。価格の高い品種を作り続け安値になっているのではなく、かすみ草の規格(長さ)に問題がある、予対の価格帯に問題がある、、、、ということがわかる。そして染めの対応というのは、顧客との対話のための商品作物(コミュニケーション・クロップ)であるので、顧客の要望に応えられないでは、取り組む意味が無い。染めは取引対応そのものに手間をかけ顧客の固定化・維持のために「取り組む」もので「軽装化」するものではない。「やりとりすること」が目的の商品。

 
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 こうしたなか、新しい染め技法を研究開発し、実践している生産者も訪問した。

    → 熊本県上天草市大矢野 満田栄二さん(満田農園)ミツタmitsutaさん
  
 
 

   新しい技法で染色されたかすみ草 7色染め(1本が7色に染まっている)。
 
   ことし3月4日に開催された第1回「上天草 花まつり」


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 福島県

『はいっ民報』5月号
福島県塙町 ダリア栽培 協力隊