12/2(日)仙台「持続可能性の風土学的基盤」オギュスタン・ベルク博士

■12月2日に仙台市内で開催される。→ 事前登録が必要



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2018年コスモス国際賞受賞記念講演会(仙台)。
開催日時:平成30年12月2日(日) 13:30~16:30(13:00受付開始予定)

開催場所:仙台国際ホテル(仙台市青葉区)
定員:200名
内容:

  ・プレゼンテーション
   野家 啓一 氏(コスモス国際賞選考専門委員会委員)

  ・講演「持続可能性の風土学的基盤」
   オギュスタン・ベルク博士(フランス国立社会科学高等研究院 教授)

  ・対談
   オギュスタン・ベルク博士 × 赤坂 憲雄 氏(学習院大学教授)
   進行:佐倉 統 氏(東京大学大学院情報学環教授)

  ・閉会挨拶
   林 良博 氏(コスモス国際賞選考専門委員会委員長)






HBスターチス(シネンシス)の栽培技術の開発

■2018年11月10日に、日持ちセミナー前に、地元農協の泉俊行さん(昭和46年生)の案内で、熊本県八代市内のトルコギキョウと冬春作のシネンシス1年3回切りの作型の圃場を実見した。移動する軽自動車を運転する泉さんは、フクカエンから提案のあった技術である、ということだった。
 助手席にて詳細な産地の状況も教示いただいた。
 後部座席には松島義幸さん・薄木健友さん。

    → 薄木さんの熊本セミナー報告

 11日に帰郷してから、同社にこの技術を照会してみた。
 12日の午前に以下のような返答があった。

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15年ほど前に作型開発を手掛けました。当社で苗を冷蔵して冷蔵苗をつくり、産地は定植するだけで冬期間の連続開花させる作型です。

冷蔵苗の作型は9月に植えつけ、12月から6月まで連続開花です。6月以降高温でロゼットや品質が落ちます。これが次回再開花するためには低温遭遇が必用になります。自然の低温遭遇ですと、次の開花が翌年の4月になります。
 こうなりますとハウスから半年以上収量が上がらなくなります。このために毎年植え替えをしています。現状では厳しいながらも高額の冷蔵苗を購入しても生産が継続できております。宿根できるものを宿根させないほうがメリットがあるという作型です。

シネンシスにつきましては当社の作型提案2つは画期的であったと思います。
春植え作型と冷蔵苗の冬季採花作型の2つです。


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 以上のような電子メールで、当時のハイブリッドスターチスで3社による競合のなかで提案されたことが追記されていた。

 2017年から、多年生樹木のユーカリの1年草扱いのフクカエン種苗からの提案を見ていて、2018年に実際に数種でそれをハウス内栽培試験してみて、新しい発想に納得し良い成果が得られている。一般的には露地栽培。
 
 端境期狙い高単価の作型開発(開花調節)が、現在は、「旬の尊重」「規格再考」に転換している。


シネンシス(HBスターチス)
佐枝義次さん圃場


軽自動車Nbox

泉俊行さん

イグサ栽培
レンコン栽培
湿地性のグリーンカラーの栽培

宮崎智宏さん圃場


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11月5日の会津坂下日持ちセミナー前の産地視察
ユーカリの1年草栽培(新栽培法)





会津若松市北会津町
山内庄一郎さん圃場

約2ヘクタールの水田転作畑で5年ほど前から
60アールほどでユーカリ13種を栽培
(1年草的扱い)露地






11/13(火)残り4棟のハウス解体へ、オランダ展示会

■2018年11月13日(火)

 川流のかすみ草晩生種フォレストの、残茎を刈り取り搬出し、フラワーネットを回収。そのうちに朝露から乾燥した屋根ビニル等を外し、スソの防虫ネットを外す。そしてパイプハウス骨組みの解体。肩部の直管・アーチ部片側・天の直観・残ったアーチ部を引き抜く。

 今日明日で、家向の電照2棟の屋根ビニルを外す。骨組み解体。作業場脇の苗用ハウスも解体。

 朝露(霜)が上がって、葉の乾燥を待ち、露地のキイチゴ、ダウカス等を見て、よければ採花し、午後に集荷所(雪室)に持ち込むか集荷依頼。最終。

■11月12日の米国在住の鈴木敏仁さんの『アメリカ流通eニュースVol.22,No.46』(有料購読)。清涼飲料(糖入炭酸飲料)が売れなくなり、それに代わる新しい飲料への流れがはじまっていることを書いている。この1週間ほど前のオランダのフローラルダイアリーも、試験作付が行われている。

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(以下自動翻訳)
■ → 写真レポートIFTF 2018
先週、11月7日から9日まで、IFTFはオランダのVijfhuizenで開催されました。約300社の企業がその品種とサービスを展示し、世界中の観光客を集めました。毎年、カットフラワーショーが大きくなり、来場者数も増えています。今年も、訪問者数は昨年より約15%増加しました。来年はさらに新しいパビリ​​オンが追加されるため、国際的な発展が期待されます:新しいパビリ​​オン
今年はジンバブエとイランのパビリオンが展示会に加わり、来年はアルゼンチンという別の展覧会が開催されます。 

 → 写真レポート:FloraHolland見本市2018
今年のFHFは世界中から16,000人以上の来場者を集めました。VijfhuizenのIFTFと一緒に、アフリカ、南米などの1,000社以上の企業が両方の見本市に出展しました。誇張することなく、オランダは植物や花の世界貿易と生産のシェアを占めていたと言えるでしょう。 
新しいコンテナ:Fc588を開始Yume
Pasma(COO)とMatthijs Mesken(Director VGB)はともに、Aalsmeer見本市で新しい、効率的なFc588花バケツを発売しました。このフラワーバケツは積載能力を最適化し、年間10〜15百万ユーロのコスト削減を実現し、炭素排出量を削減します。

「毎日、私たちは物流サービスを改善し、チェーンの効率を向上させるために努力しています。この新しいFc588フラワーコンテナにより、私たちは市場ニーズに応えています。Matthijs Meskenは次のように付け加えています。「この貿易では、我々はこの取り組みに熱意を示しています。この発展の当初から、私たちはRoyal FloraHollandと協力してきました。異なる多目的花バケツが必要です。

Zentooと

OvataはGreenovation Awardを受賞しました。Royal FloraHollandは、Floriculture業界における持続可能性イニシアチブの認定として、Greenovation Awardを贈呈しました。公衆は、プロの陪審員による推薦に投票しました。Steven van Schilfgaarde(CEO)がこの賞を授与しました。Steven van Schilfgaarde(CEO)のプレゼンテーションは、見本市の2日目に行われました。


11/12(月)晴れ、午後よりフォレスト採花、ハウス解体解体

■2018年11月12日(月)晴れ、気温13度。

 昨夕、帰郷し、17時から18時30分ころまで、来年10月19日の打ち合わせ会。

 今朝は、通院日で、会津盆地の総合病院へ。

 午後から、かすみ草1棟のみ残しているハウス内のフォレストを採花、明日朝出荷(7箱)。あとは13日ハウス解体4棟。

■父(昭和7年生)の具合が悪く、午後、会津若松市内のクリニックへ。かかりつけ医で診察し紹介状を持ち、専門医へ。夕方帰宅。

■昼前に下中津川上平の菅家和孝さん(昭和4年生)が自車を運転し来られ、小野川安雄さん、奈良布良雄さん、大岐の我が家の父、、、とトシタカの人を訪ねて来られた。
 バッタリ(水車)が集落内のどこにあったのか?を調べている、、、という。


大岐のバッタリは9カ所(8軒)




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11月11日

福岡→羽田

柳津町大成沢→琵琶首


柳沢峠(大岐→小中津川)
コナラの落葉

11/10(土)熊本やつしろ日持ちセミナー 72名。てのがれ。つなぐ(関係価値)。

■2018年11月11日(日)

 今日の予定。午前7時すぎ、八代市内の商人宿からタクシーで新幹線新八代駅へ。7:51発で博多駅まで。地下鉄で福岡空港へ。10時台の出発で昼に羽田へ。そこから東京駅、郡山駅、自動車で帰郷。17時、昭和村・からむし振興室へ(打ち合わせ)。


■11月10日(土)晴れ
 博多駅から九州新幹線で熊本県八代市へ。レンタカーで熊本県城南地区の鰐瀬(わにせ)の宮本園芸を訪ねる。9時45分から30分ほど、うき農協管内のかすみ草農家。アルタイルMDを圃場で見る。


 県道を移動し熊本県八代市内へ。11時に八代農協のイチゴ集荷所隣接の北部花き集荷場を視察。販売担当の杉野正樹さんの説明を聞く。
 道の駅竜北に移動し昼食。
 その後、セミナー会場となる北部総合センターへ13時10分、泉俊行さんと再会し2階の会場へ。日持ちセミナーのPCにデータを入れスライド上映試験をする。
 泉さんの農協の軽自動車車両に松島さん、薄木さんと同乗し、管内の切り花生産農家圃場2カ所を視察する。
 グリーンカラー、アリウム等を生産されている宮崎智宏さんの圃場。佐枝義次さんの(本人はデルフィ管理で不在で奥様の案内)リシアンサス(トルコギキョウ)、ハイブリットスターチス(フクカエンのシネンシス多種、1年ごと苗導入する栽培)等を見る。

 セミナー会場では、うきのかすみ草部会(花倶楽部)の部会長、あまくさ農協の販売担当者の吉沢さんらと再会。

 午後3時から4時まで日持ちセミナー。会場後片付けをして、レンタカーを返却し、同社に八代市内の宿泊所まで送ってもらう(午後6時30分までのサービス)。
 宿にチェックインし、午後6時30分に農協の泉さんが迎えに来て、宿近くの居酒屋ゆずで、部会役員の皆さんと夕食懇談会。その後、場所を変えて2次会が終わったのは午後11時。

 視察した圃場管理者の佐枝義次さんに、経営の推移を取材する。夕食会で左隣に座られたので話を聞いた。
 同席に岩村伸吾さん、吉﨑信弘さん、吉永親さんなど、イグサ農家からかすみ草栽培やストック栽培を経てリシアンサス(トルコギキョウ)栽培をされている40才~50才の生産者の話をうかがう。切り花栽培を導入した初代の生産者たちで個人出荷グループから10年前に農協出荷にした人たち。15年くらいの若い産地(花導入自体は古い)で、後発有利で品質管理認証も最初に取得している。
 原油高騰時から県の助成事業により木質ペレットストーブ(県内の間伐材)を導入している。

 農協の杉野さん、泉さんからこれまでの経過と日持ち認証事業の位置づけ等を聞く。
 輸送を担当している三和陸運の南九州担当の黒木一徳さん(八代市)の話のなかで、「やつしろ草」という青い花の存在を聞く。

 イグサからの転換が海抜0m地帯(マイナス地帯)での農業についても詳細を聞く。たたみおもての原料のイグサの生産をなぜ止めなければならなかったのか、、、、

 花はトルコギキョウ13名・カラー・アリウム等を周年出荷しているが、うまく経営品目として成り立たせている。草花類をうまく経営に取り入れている。
 イグサからレンコン栽培、現在はグリーンカラー(湿地性)をされている方も、アリウムを栽培している。

 ストック栽培(冬春)の後作の夏秋作としてトルコギキョウが導入され、それが中心となってストックは無くなる。
 アリウムはすべて茎をくねらせ、スネーク(へび)のように曲げての出荷で、特殊花材であるが、生け花で必要なもの。しかし右側に同席された札幌の生花店の薄木(うすき)健友さんによれば、自分もよく一般的に使用している。
 花のデザインが幅を細くして細長く生けることが多くなり、その狭い、細長の花飾りのなかに動きを表現するのに、アリウムの曲がりは重宝するのだ、という。
 熊本県が開発した実用新案の曲げ方「かぶせ曲げ」が導入され生産者による曲げ栽培は省力化できたのだ、という。

 左となりの佐枝さんの栽培の来歴を細かく聞いているなかで、気になった土地の言葉は「テノガレ te no ga re」である。中心的な経営品目となっているトルコギキョウを栽培しているが、冬期間、低温で開花がゆっくりとなり、そうした時期の「てのがれ」としてハイブリッド・スターチスなどを栽培しているのだ、という。

 品目組み合わせの原理と、品目間の価格差があるものをなぜ導入するのか、、、、小規模家族経営の土地の理念が感じられた。主品目の管理や収穫に空き時間が出来た時期に、手間のかからないもの、省力化できるものが、「てのがれ作物」であろう。
 土地の記憶植物が「イグサ」(緑)。これから商品開発が期待される「やつしろそう」(青花)。土地のアイデンティティ植物を持つ地域は、単品専作にせず、こうした植物を少量栽培し価格の価値ではない位置づけで脇にいつまでも置くことが重要な時代になる。奥会津昭和村では「からむし(苧)」がそれに該当する。営利とせず、暮らしを構成する歴史的記憶植物として脇に置くことが、小規模家族経営の目的から逸脱しそうなときの監査役・ブレーキとなる。

 農協の泉さんは複数品目を立てて部会運営を創造しているが、そのキーワードは「つなぐ」であるという。関係価値は5年前から気づいて実践している、ということだった。
 今後はこの「つなぐ」を商品性と生産者の技量を「そろえる」にランクアップしていきたい、という。

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 日持ちセミナーは国内9カ所での開催を終え最終回は12月4日に栃木県小山市で、花き研究所の市村一雄さんと私(菅家博昭)、松島義幸さんで訪問する。
 どこの県・地区の方でも参加できます。

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 また、国内9カ所の日持ちセミナーの地域の花き生産の現状について有料セミナーですがJFMAビジネスセミナーで11月20日の午後に都内麹町のJFMA事務所地階で開催します。事前申し込みの上、聴講参加下さい。日持ち性向上対策の国内産地の取組の現状と課題、加えて未来型農業である「小規模家族経営型農業」の要点についてもお伝えします。

 → 11月30日のJFMAビジネスセミナー


 来年3月頃、リレーフレッシュネス・セミナー(東京都内)についても昨夜議論されました。


新やつしろ農協 北部花き集荷所

夏秋期は奥の冷蔵庫予冷
現在はトルコギキョウ(リシアンサス)主体

品質管理認証
リレーフレッシュネスの印刷されたスリーブ


松島さん、農協の杉浦さん

セミナー会場
新しい市役所庁舎(建設中)の隣





1冊だけ残った

やつしろ草
黒木さんの撮影した写真




11/9(金)福岡日持ちセミナー85人。10日は熊本。旅の終盤

■2018年11月10日(金)

 福岡市内博多駅近くのこの夏に開店したばかりの商人宿に宿泊している。10日は朝6時30分、朝食。7時15分ロビー集合で松島義幸さんとJR博多駅へ向かう。7時30分、博多駅で薄木さん、青木さんと合流し7時58分発の九州新幹線で新八代駅行き。
 そこからレンタカーを借りて、熊本市城南地区の鰐瀬の宮本宏平さんかすみ草圃場視察(午前10時を予定)。終了後、八代市の集荷所で午後1時、泉さんと合流し、泉さんの案内で管内の切り花生産農家訪問。午後3時より熊本やつしろ日持ちセミナー。

■9日の博多駅近くの会場で開催された日持ちセミナーは85名(生産者が60余名、農協・行政、生花店)。
 宿泊先の商人宿は夏に開業したばかりのTS。
 宿泊手続きをして白い紙に住所・氏名・電話番号を書いて渡して、受付係が部屋のカードキー(電子鍵)と、10cm四方の洗剤の小袋を差し出してきた。
 洗剤はいらない、不要と断り、鍵だけを受け取る。カードキーをエレベータ(昇降機)のなかでタッチしないと、エレベータは動かないところが多くなっている。
 カードをタッチすると宿泊階が点灯した。あるいは行き先階の数字を押す。

 部屋に入ると右手の通常は衣類をつり下げるスペースに、ドラム方式の洗濯乾燥機が設置してあった。
 シャープのジャストサイズ・ドラムES57Cという機種でプラズマ消臭機能が付いている。
 加湿器はシャープのKCーM401で、水は入っていないので自分で入れる方式。
 ベッドサイドの頭部の照明スイッチ等のところはAC100Vのコンセント1個のほか、USB端子(電源供給)が1個付いている。
 昨日宿泊した羽田空港にはUSBの電源(外付け)が設置してあった。充電のために必要な機器(特に現在の携帯電話)。

■福岡セミナー後半の質疑では、枝物生産者等から前処理技術等の質問が複数寄せられた。薄木さんが実際に経験して対応していることを助言された。

 終了後、会場階の別室で交流会(夕食)が行われた。私たちは中間の円卓に誘導された(松島さん・薄木さん・私・青木さん)。
 入れ替わり立ち替わり生産者や行政機関の花担当者が来られた。
 若い生産者も多く、いくつか次の時代の手本になる経営をされている人に出会った。
 小規模家族経営で、主品目に数品目草花を導入されている理想的なものだ。
 当事者の表現としては、無暖房でできるもの、連作障害回避のため土壌消毒をしないことの輪作として草花を作付けしている(ハウス効率を売り上げで最大化せず土壌を守ることを品目導入でされている)、そして主品目は「表作(おもてさく)」と表現され、輪作で入れるものは「裏作(うらさく)」と表現されていた。
 聞き取りは行ったので、時期を改め、機会を見て圃場・経営を現地で調査したいと思っている。
 若い生産者でこうしたことが可能となるのは、父親の世代の取材が必要。後継者の取組が認められることは、生産者の場合、ほとんどないからだ。父はスイートピーを連作して、最後に栽培ができなくなった、という。
 昭和57年生まれの方は、
 表作はリシアンサスで9下から11月の出荷。
 裏作はブプレウム(自家品種、採種)、キンギョソウF1、アスター、ベニバナ等である。農協出荷。

 昭和41年生まれの方は、5カ所に分散した1700坪(標高)の圃場でダリアの周年出荷をされており、リシアンサスが8~9月出荷、裏作でラナンキュラス12~4月、ブプレウム、ヒマワリ。土壌消毒はリシアンサス定植場所では実施。農協を通じた個選出荷。


 → 松島さんの報告


■今日(10日午後3時)のためのPPT(スライド)を作り直す。配付資料は2種で同じもの。

 現在の産地の姿、特に世界の姿は、あるべき姿かどうか?

 現状の品目・品種、集荷所運営方式、出荷方式を改良するのではなく、あるべき姿で検討していかないと社会変化に対応できなくなっている。
 集荷所は予冷のための場所として必要で、しかし検品をいつまでも行うような生産地でいてよいのかどうか?人手不足を解消するためにも、品質管理は生産者個人として、検品を不要とする集荷所運営にしなければならない。
 切り前・1本の調整管理に多様性を求められる時代に、集荷所で個性を消して、造花のような単品目を作り続ける仕組みが陳腐化しているので、そのフィルターを通す品目・規格としていることが、多様な品種を生かせない状況を生んでいる。仕組みを社会変化に合わせることが、生産部会出荷ではいちばん大切なことで、その先に品目追加しコミュニケーション・クロップ(作物)としての旬の草花生産がある。それは単品目産地の持続可能のために必要なことで、単品目を支える新しい仕組みの創造である。
 単品目で関係価値の再構築が難しいほど日本の産地は硬直しているので、それを見直す意味でも旬の草花は新たな関係価値の創造に役立つ。そのことを通して、あるいは新しい考え方(協同の理念)を開発しないと、輸入との競争で、単品目産地は崩壊する。生産者個人ができることは、自然災害に強く、社会変化に対応できる小規模家族経営に戻る、その再評価の時代が来ている。
 アメリカファーストに代表される自国生産物(つまり地産地消)優先の方式の潮流のなかで、単品大量品目を輸出できるのかどうか?求められているのは日本らしい草花になっている。燃料資源の高騰で、世界が地産地消の価値を大切にしている。


 日本経済を支えた自動車産業の社会変化への対応を、どのように見るのか?輸出障壁のため消費国での現地生産になっていく。自動車を必要としない社会(所有からシェアへ、関係価値の変化)に、どのように対応しようとしているのか、、、、学ぶことは多い。

 単品目を周年出荷する時代でもないし、リレー出荷する時代でもない。量販店へのダイレクト・セールス(直接納品)の欧米の仕組みを追随する必要もない。卸売市場が介在する意味と機能・価値を生かすことが肝要。


 単品目の栽培で効率化して出来た空き時間をさらにその作付け増加にしていけば負の連鎖に入っていき経営は破綻する。経営の効率化は経済的自立のためで、生活の余裕(余暇)を得るためのものである。再生産、同品目の規模拡大に使う時代ではない。経営規模を少し減らして採花率(秀品率にはあまりこだわらない、出来たのものを選別してすべて出荷、廃棄率を減らす。このセミナーでお会いした生産者のひとりは「捨てることは、花に申し訳ない」)を高め、小さな経営で、高単価ではなく、全量採花出荷で、利益率を高める。

 社会は人口減少で、縮小する時代に転換している。そうしたなかで生産者通しの協同、人を増やすための知恵(同一品目を大量出荷では産地内競合で産地をつぶす)を働かせる時期に来ている。
 国内10カ所の生産地を調査し講演する機会を得て、次の時代を準備している手本となる生産者(小規模家族経営)が若い生産者で出ていることが、日本の花業界にとって希望であり、諸外国の単品大量生産の後追いに魅力を感じない世代が出ていることはとても重要である。












福岡空港へ進入

福岡空港。曇り。


博多駅東南










セミナー会場、スクリーンがふたつ 横長の部屋で
スクリーンに近い

園芸探偵3号は、残部無くなる(この会場配布分)。